グーグルマップで該当する商店街の様子を閲覧したが、レンガ敷きの特別な舗装が歩道に施してあり、こぎれいでしかも広い。路上ライブの場としては絶好かもしれない。
先方の商店街には専用のサイトがあって、地域住民と一体化した活発な活動を展開している様子。今回のイベントは昨年から始まったばかりで2回目になるが、「ステージを設けてマイナーな演歌歌手を招き、お茶をにごす」という、一般の商店街イベントにありがちな企画とは少し違う方向性を感じた。
イベント系ライブは得手ではないことを先方に率直に伝えたら、「菊地さんの得意な路線で、やりやすいように歌ってください」とも言われた。
これまでイベント系ライブは、ストローク系のニギヤカな傾向が好まれると決め込んでいたが、もしかすると別の路線、つまりは私が得手とする叙情系路線でもやれるかも…、とだんだん思えてきた。何事も思い込みは禁物である。
とりあえずはメジャー調の叙情歌を30曲ほど思いつくままに選曲し、PAも久しぶりに路上スタイルに変更して練習してみた。
調べてみたら、PAを使った路上ライブはもう5年もやっていない。そもそも路上はPAナシでやるのが原則だが、叙情系で迫るつもりの今回に限っては、こだわりを捨てるのが得策。
乾電池駆動だとギターとマイクの接続方式が最新のローランドCM-30(交流電源駆動)とはビミョーに異なり、調整にかなり手間取った。
こんなこともあろうかと、普段はモニタースピーカーとして使っているヤマハVA-10の底に、マイクスタンド用のナットを強固に装着し直してあったが、思いがけずそれが役立ちそう。