ただ、多くの声を無視することは出来ず、ではその「夏編」にあたるライブを、今度は場所を変えて我が家の特設スタジオでやりましょうか、との話になった。名づけて「かぐやな宴」。
発想をガラリと変えて開始は昼と決め、お花見の時期でもあるので、「宴」としたわけだった。
メンバーの慰労もかねているので、声をかけたのは当時のメンバーとスタッフ、そして私の家族と妻の友人、といった少なめの人選となった。
集合は14時で、多少のリハーサルをやったあと、14時30分からライブ開始。ツワモノぞろいなので、集まった楽器もベラボーな数。ギター類だけで軽く10台は越えた。控え室にした4畳半が、楽器で埋まった。
程よい緊張感は保ちつつも、どこかちょっと緩めの心地よさが漂う、これまであまり経験したことのない、何とも不思議なライブとなった。
私のセットリストは、以下の通り。
《1巡目:ソロ》
・かぐやな宵(オリジナル)
・さみだれ川
・僕はここにいる
・僕のそばにいなさい
・向い風(オリジナル)
・黄色い船
《2巡目:tiny-ZOO(息子とのユニット)》
・恋のバカンス
・恋は桃色
息子とのユニットは目先を変えるネライもあったが、入念なリハを重ねたせいもあって、なかなか良い出来。聴き手にも好評だった。
他の参加者も場を上手に楽しんでいただけたと思う。特筆すべきは、初参加の女性ボーカリスト2人。1月のライブは男ばかりだったので、場によい変化と刺激を与えてくれた。
終了は夜7時の長丁場だったが、なぜか少しも疲れは感じなかった。これはまさに「宴」であったアカシ。もしかして、ヤミツキになるかも…。