2008年7月13日日曜日

ツマの一声

 近隣の石狩市中心に配布中のミニコミ紙に書き始めた連載エッセイは、毎月第3金曜日が締切である。「風街だより」というタイトル以外、内容や長さの制約は何もないが、「生活関連エッセイ」という大枠だけは何となく決まっている。
 ネタは過去のブログやHP掲載のエッセイを元にリライトしているが、今月は先週末までにいったん書き上げた内容がどうにも気に入らず、全く別の内容で書き直した。

 両方ともいわゆる「子育てネタ」ではあるが、ブログではOKでも、購読対象が微妙に異なるミニコミ紙では、ふさわしくないテーマが存在するような気がしている。
 読み手の反応など意に介さず、自由奔放に書くのも悪くないが、好き勝手に書いているように見えるこのブログでさえ、実は自ら課したタブーがちゃんと存在する。人が社会に関わって生きている限り、「何でもあり」の世界などあり得ない。


 悩んだあげく、季節的なエキスもさり気なく加えて何とか書き上げたが、それでもまだ気になる記述がある。いつものように事前情報ナシで妻に読んでもらった。
 すると案の定、私の気にしている箇所にクレーム。「この記述は読み手によっては、トゲが刺さる」「ここはちょっと書き過ぎ。もっと抑制して、読み手の想像を喚起させては?」等々、スルドイ指摘にちょっとたじろぐ。

 しかし、生涯累計で私よりも多くの本を読んでいる「ツルの一声」ならぬ、「ツマの一声」は重い。素直に書き改めた。迷ったときは妻の意向に従うのが、家庭が丸くおさまる長年の知恵ですか。
 庭のタチアオイが、ようやくひとつ二つ咲き始めた。ブログの記録を調べてみたら、今年は暑さが早いせいで、咲くのも例年より早い。しかし、同じ町内の中では最も咲き遅れた。理由は不明だが、肥料をやってないせいかもしれない。

 関連するが、先日河川敷の空地で、黒いタチアオイが咲いているのを発見。タチアオイの花は色の種類が非常に多いが、黒は初めて見た。でも、何だか不気味。花はやっぱしイロケだよ。