2008年7月25日金曜日

BOXチェア

 明け方までかかって仕上げた仕事も一段落し、天気もよいので、ずっと保留のままだった車庫金物の塗装作業をやった。ついでに、もうひとつの懸案事項である「アウターリース」のメイン材料となる鉄製リングにも、同じ色のペンキを塗装。
 ワインブラックのペンキは、新婚の時に住んでいたアパートのベランダに置く茶箱の塗装用に確か買ったものだ。もう30年以上も前のことだが、うすめ液で希釈してやると、いまだにちゃんと使える。モノは大事にトコトン使わなくちゃな。
 作業はスイスイと終わったが、腐った梁を全部捨ててしまうのはどうにもシャクなので、何とか使えそうな材料を探し、ウッドデッキに置く椅子に再生してやろうと考えた。

 どうにもならない材料はすでにゴミとして、少しずつ出しているが、使えそうなものは捨てずにとってある。何とか見繕い、ノコで切ったりカンナで削ったりし、無理やり1脚分の材料をひねり出した。
 木材用のペンキを塗装し、前述の「アウターリース」の支持棒の材料もついでに加工塗装して、ひとまず椅子だけを夕方までに組み立てた。


 写真手前が再生材料で作った椅子で、奥にある二つが、これまであった椅子。デザインは全く同じだ。ついでだが、椅子の右下に、以前書いたデッキ床板の修理跡が見える。
 椅子の材料は以下の通り。

・38×184×L295のツーバィ材(2×8)3本
・38×89×L220のツーバィ材(2×4)1本
・L65の木工ビス8本
 今回はビスも含めてすべて再生材を使ったので、費用はゼロ。もし新品を買うと、およそ500円弱か。作り方は写真の通り、ごく単純である。
 たくさんのスケッチと試行錯誤のうえにたどり着いたデザインだが、シンプルで作りやすく、しかも非常に丈夫。DIY入門には絶好だろう。写真では塗装して外で使っているが、無塗装で室内で使ってもかまわない。

 これまでいろいろな椅子をデザインし、自ら作ってきたが、シンプルさと丈夫さの面では、これがピカイチ。まだ名前をつけてないが、「BOXチェア」なんてのはいかがかな?