2008年7月12日土曜日

さし木&さし芽

 玄関ドアの上に垂れ下がってくるツタの葉をむしり取り、こちらも気まぐれに竹筒に差して窓際に置いておいたら、いつの間にか根が出ている。これ幸いと、現状のツタのツルがまだ届かない南西角の軒下に植えることにした。

 そもそもこのツタ自体が、近所の河川敷に伸び放題になっていたツタのツルを1本だけ切ってきて、さし芽で増やしたもの。最初はごく小さかったが、数年経つと一気に広がった。すごい生命力だ。
 さし木やさし芽は全く経験がなかったが、この地に引っ越してきてからいろいろ試すうちに、すっかりコツを会得した。


 時期的には、やはり春から初夏の植物の成長期が一番いい。今年のように暑さの訪れが早いときは、あまりうまくいかない。しかし、暑さも一服した感があるので、今回のツタは、ぎりぎり間に合うだろうか。
 枝と葉は、いったん水につけて根が出てから移植する方法と、いきなり土に埋めてしまう方法がある。後者が面倒がなくてよいが、やや難しい。

 土はあまり気にしていない。我が家は古い粘度性の土の上に、工務店が安い火山灰を敷いたもので、かなりいい加減な土だ。
 その後、鶏ふんや堆肥をまくなど、手入れをしてきたが、高価な黒土に比べると、かなり見劣りがする。しかし、土はほとんど関係なしに、さし木やさし芽は成功する。
 私が一番気を配るのは、さし木やさし芽をした後の周囲の土の乾燥。水やりはあまりせず、写真下のように周囲に乾燥防止の枯れ草を敷き詰める。これによって、人間が水やりをさほどしなくても、自然浸透した雨や夜露が保水され、しかも日射による蒸発を防いでくれる。
 あとは葉を1~2枚までギリギリ減らし、根づくまで負担を減らしてやることも大事。これまでアジサイ、レンギョウ、バラ、ハマナス、ツタなど、全てこの手法で増やした。