2008年7月9日水曜日

グリーンハウス

 先週末の養護学校訪問ライブと、その夜にあった町内会役員会議、そして翌日の町内会草刈清掃と、30度を越す酷暑の中での厳しいスケジュールの連続で、ちょっと体調を崩した。いわゆる「暑気あたり」というヤツか。
 両日とも、私の苦手な早朝起きを強いられるイベントだったので、ダメージはなおさらだ。

 町内会草刈清掃後は午後から懇親会が催されていたのだが、体調が優れず、不参加。2階の涼しい場所でずっと寝ていた。疲労の回復にも以前より時間がかかる。これも現状の我が身なので、受け入れるしかない。
 例年より早い盛夏の到来のなか、南側の壁を伝うツタが暑さを和らげるのに充分な役目を果たしてくれている。写真のように、ツタの一部は2階の窓を越え、軒裏にまで達する勢い。窓をのぞいた南壁のおよそ50%がツタでおおわれた。
 広がりだけでなく、1枚1枚の葉が非常に大きく、10センチを越すものも少なくない。密集度も高く、何層にもなった葉が、壁の表面から30センチ近くも盛り上がっている。


 先週末に外気温が33度まで上がったとき、室内は30度だった。今日も一時的に30度まで外気温が上がったが、室温は27度どまり。
 もちろん、クーラーや扇風機は一切使わず、(そもそも、どちらも我が家には存在しないが)単に1~2階の対角に設けた通風窓を開けただけである。
 まだ夏は始まったばかりだが、この猛暑下での3度の温度差が、ツタのもたらす効用ということに現時点ではなる。
「グリーンビル」という概念があることを、昨日テレビで知った。アメリカでは、新しいビルを建てる際、屋上やバルコニーを緑化することが義務づけられているそうで、つまりは緑化に配慮した建築物のこと。
 京都議定書を批准しないアメリカは、この種の環境運動には消極的なのかと思っていたら、なかなかやる。少なくとも、日本よりははるかに進んでいる。

 別のテレビ番組でも、「2075年の近未来には、建築物の壁も屋上も、すべて緑で覆われているだろう」と予測していた。
 地球温暖化と二酸化炭素排出に、本当に因果関係があるのか否か、まだはっきりしないというのが科学の真実らしい。だが、世のプロパガンダ的二酸化炭素削減運動は別にしても、石油がいずれ枯渇するのは時間の問題だろうし、それに代わるエネルギー源の確保は、人類の未来を左右する重要課題であろう。

 だとすれば、生活全般でエネルギーを極力使わない「縄文暮らし」は、近未来の主流になってゆくはず。以前このブログに、「ツタをはわせた家は、近隣に全く見当たらない」と書いたが、最近かなり遠くの街区で、一軒だけ壁中がツタでおおわれた戸建住宅を発見した。「同志」はちゃんといた。