2007年12月3日月曜日

プラスチック溶接

 1年ほど前に、「プラスチック溶接」という技術をDIYレベルではあるが、会得した。簡単に書けば、割れたり欠けたりしたプラスチック部材を、ハンダゴテを使って修復する技術である。

 最初にやったのは、古いゲームソフトのプラスチックケースの修復だった。ネットオークションで売るつもりだったが、ケースにあちこちワレがある。
「多少の難があります」という注釈つきで出品するから、ワレなどはそのままでも構わない。しかし、きれいに修復してあれば、落札もよりスムーズではないかと考えた。
 道具は普通のハンダゴテのみである。(写真上の背後)息子が中学生のときに授業で使ったものを、そのまま利用している。
 ハンダゴテは普通は金属を相互にくっつける際に使うもの。それをプラスチックにも使えるのでは?と考えたのだ。


 やってみると、実にうまくいった。割れた部分に尖ったコテの先を少しずつあてて溶かし、溶けたプラスチックで割れた部分を埋めるようにする。そのまま手で押さえておいて少し冷やせば、自然に固まる。
 余分なバリはあとでカッターで切除。修復したとはほとんど分からないほどの仕上がりで、オークションではすぐに売れた。送付後のクレームも皆無。

 これで自信を持ち、その後、大掃除で壊してしまった窓のブラインドを修理した。(写真下、赤丸部分)回転する部分なので、かなりの力がかかる。これまではガムテープや瞬間接着剤でやってみたが、どれもすぐに壊れて、うまくいかなかった。
 しかし、こちらも大成功。その後1年使ったが、何も問題はない。
 ごく最近、DIYで酷使している脚立の脚カバーが1箇所ついに割れてしまった。こちらもガムテープで応急処置をしていたが、具合があまりよろしくない。
 そこでまたまたプラスチック溶接である。かなり柔らかい材質で、技術的には一番難しかったが、何とかうまくくっついた。(写真上、赤丸部分)

 欠けて全く部材がなくなってしまうと不可能だが、部材さえ残っていれば、ほとんどのプラスチックは修復可能だと思う。会得すればかなりの経費を節約し、モノの寿命をトコトンまでまっとうさせることが叶う。