2007年12月22日土曜日

オシリでしょ?

 腰痛のバクダンを抱えつつ、どうにか今年最後の訪問ライブを乗り切った。過去に何度も訪れている近隣のグループホームなので、職員や入居者の方々とは、強い信頼関係がすでにある。先月の自宅コンサートにも、4名もの方々が参加してくださっている。
 先方に無用な心配をかけてはいけないと、腰痛のことはずっと隠し通したが、歌っている間は不思議に痛みは全く感じなかった。

 クリスマスの食事会なので、家族の方々も多数来ていた。会場は座る場所を探すのが難しいほどの混みよう。30名を超える過去最大の人数である。


 多くの参加者が相次いだ余興のトップが私。30分ぴったりのステージだったが、場の気分を高める役目は充分に果たした。
 体調は万全ではなかったが、場の声援に随分助けられた。調子が悪いといいつつ、初披露の曲が4曲。特筆すべきは、出かける30分前の自宅リハで、ふと思いついて歌ってみた「おしりかじり虫」。
 遊び半分だったが、なんだか楽しい。急きょネットで歌詞を調べ、適当にギターのコードをつけてメモし、楽譜の間にはさんだ。時間が迫っていて、いつものようにソフトに入力してプリントする暇がない。もし去年のようにホーム長さんのお孫さんがきたら、歌うチャンスがあるかも…。その程度の軽い気持だった。
 本番の5曲目は「北風小僧の寒太郎」で、いわゆるNHKの「みんなのうた」ソング。これを歌った直後のMCで、会場の雰囲気をさり気なく探った。

「実は今年もうひとつ、とんでもないタイトルの歌がこの『みんなのうた』で流行ったんですが…」
 するとすかさず会場から、「オシリでしょ?」との声が複数。
「そぉ~なんですよ」

 しめたとばかり、すぐさま続けて歌った。時間の都合で半分くらいに縮めたが、これが老若男女にバカ受け。歌の持つ勢いなのだろう。ほんの思いつきだったが、何でもやってみるもの。

 楽しい2時間を共に過ごし、帰り際に手作りのクリスマスカードとペアのマットをいただく。カードに添えられた暖かい言葉がありがたく、うれしい。