「構造偽造はケシカラン」→「それでは法律を変え、審査を厳格にします」→「確認申請が厳密になり、これまでより何倍もの日にちがかかる」→「着工できないので、設計者を含めて業界全体が暇になる」→「さらに原油高騰が追い打ちをかける」→「じわじわと不況に陥り、税収が減る」→「法律を厳格化した国や地方団体財政もまた、苦境に追い込まれる」
簡単に書くと、このような図式だ。得をするのは、構造計算を主業務とする設計者と末端ユーザーくらいか。厳格な審査を通り抜けた住宅が手に入るわけだから。
しかし、「風が吹けばオケヤがもうかる」の論理と同じで、一見得をしたように思える末端ユーザーでさえ、廻り廻って結局は不況のアオリをくらうという不条理。やはりこの世はすべて、「ぐるり」とツナがっているのだな。
悪循環はいつまで続くのか見当もつかない。いち早く身軽な体勢に切り替え、影響は少ないはずだった私も、この一ケ月は満足な仕事がない。仕事のある時期に調子に乗らず、節約に励んでおいて賢明だったと心底思う。最後は体力勝負(つまり、事業資金の備蓄)である。
昨日から2日続けての真冬日だったが、いわゆる快晴で、陽射しは終日強かった。おかげで暖房ボイラは朝8時〜夕方5時まで完全オフだったが、室温はずっと21〜22度をキープしていた。ありがたき太陽の恵み。
タンクに灯油を満タンにして30日が経過したが、目標通り、灯油消費量は給湯を含めて120L前後。油量計がデジタル式ではないのでアバウトな数値だが、真冬なみの寒さが続くなかで、一日4Lという立派な数値。
他力本願でなく、自力で何とかヤリクリ可能な部分がまだ残っていて、良かったよ。