2007年12月25日火曜日

賀状が語る一年

 昨夜未明に納品した仕事に、あっさりOKがでた。CDに焼いて明日発送すれば、今年のライン業務はすべて終りとなる。越年の覚悟でいたので、何だか拍子抜け。ま、これはこれでいいでしょう。
 ということで、今日は年賀状の宛名書きに没頭した。といっても、パソコンソフトで印刷するだけですが。

 賀状を買う数は例年70枚と決まっていて、このうち、年前に出すのは60枚前後。商売を長年やっている割には、少ないほうだと思う。
 人間関係の幅を広げ、名刺や年賀状の枚数を誇示する考え方もあるが、私の場合は暮しも人間関係もシンプルでコンパクトを心掛けている。どちらもごく少なくて済むし、無闇に増やす気もない。
 いわば成行き任せというわけだが、不思議なことに「ひとつ増えて二つ減り、二つ増えるとひとつ減る」といった案配で、絶妙の平衡をずっと保っている。


 年賀状に一番時間をかけるのは、文章を含めたデザイン。だいたい10月あたりから、(今年はどんなスタイルでやるか?)をボチボチ考え始める。いちおうはデザイナーであるので、全体の美学にはかなりこだわる。
 昔から年賀状にはあるパターンを作り、それを微妙に変化させつつ数年続け、時期がくるとコロリと変える、を繰り返してきた。
 今年はブログを本格稼動させたので、どこかにその匂いのするデザインとなった。その年を象徴する俳句をまず書き、それに見合う写真をセットにする手法は去年から始めた新パターンで、しばらくは続けるつもり。
 その年の心境を夫婦毎に数行にまとめて記す手法も、数年前から始めた。こうすると読み手に何かが伝わりやすいし、添書きをあえて書く必要がなく、作業時間が短縮できる。

 この「心境を数行でまとめる」という作業が、実は結構時間がかかる。長々と書くほうがむしろ簡単なのだ。今年は妻の心境を取材し、まとめるのにかなりの時間を費やし、都合3度も修正した。それでも一昨日には裏面をすべて印刷し終え、乾燥させておいたものを今日、一気に仕上げた。