2007年12月27日木曜日

カナダからのカード

 3日前のクリスマスイブに、今年もカナダからクリスマスカードが届いた。贈り主は21年前に我が家にホームスティしたカナダ人のお母さん。
 当時、子供たちの通う小学校が国際交流をやっていて、雪まつりに合わせてカナダの子供が二人、我が家に1週間滞在したことがある。そのとき、引率してきたのがたまたま我が家に来た子供のお母さんで、一晩だけ我が家に招いて家族パーティをやった。

 記憶に残るとても刺激的な一夜だったのだが、以降ずっとクリスマスには忘れずにカードを贈ってくれる。
 こちらもそれに合わせ、12月上旬には近況を手短にまとめ、カードにして贈ってきた。(クリスマス時期の国際郵便は極度に混むので、3週間前には送る必要がある)英語はそう得意ではないが、要は誠意である。
 途中、何度かやめようと思ったこともある。だが、21年間、一度も途切れることなく送られてくるので、こちらから一方的に打切るわけにはいかない。


 今年のカードには、2枚の写真が同封されていた。当時12歳だった子供もいつのまにか30歳を越え、すでに結婚して子供もいる。今年の手紙には、「二人目の子供が生まれました」とあった。月日の流れをしみじみと感じる。
 去年からは先方から届くカードをまず読み、その感想と同時にこちらの近況を「新年カード」としてまとめて暮れに発送する、という手順に変えた。互いの近況がより詳しく把握できるし、「クリスマスに間に合うように」と気持が急かされることもない。
 カードの体裁は日本むけの年賀状をベースにし、ハガキの2倍の大きさの見開きカードに編集し直している。
 左半分は年賀状の体裁とほぼ同じで、俳句には日本文の下に英文の訳を入れた。右半分には今年の家族写真を1枚だけ選んでレイアウトし、近況を数行で記す。

 切手は和風の記念切手をあらかじめ買っておき、貼る。これは先方のスタイルに合わせたものだ。ありきたりの切手が貼られてきたことは、過去に一度もない。本当に細かい気遣いのする方で、いつも感心させられる。
 先方の家族は西海岸のバンクーバー在住なので、案外近い。
「いつでも遊びに来て、泊まってください」と言ってくれているが、未だ実現していない。