このタイトルの付け方は非常に大事で、時に内容のすべてを暗示している場合がある。決して飾りではないのだ。
ネット掲示板などでは面倒なので、出だしの文章をそのままタイトルに使う場合もあるが、ブログの場合はけっこう考える。
私の場合、方法としてまず先にタイトルを決めてしまい、そこから本文を書く場合と、先に本文を書いてしまって、あとから適切なタイトルを当てはめるのと二通りある。
昨日のブログは後者で、今日のは前者。うまいタイトルがどうしても思いつかず、あとで変更したりすることも少なくない。昨日のブログタイトルも、最初は「この年でフランス語」だったが、どうにも気に入らず、今日になって「いつでも勉強 」に変えた。
_あまり気にせず、いい加減に決めている人も多いが、私がよく見るサイトはタイトルにこだわっている人が多く、みな付け方が実にうまい。
私の好みは、(おや何だろう?)と一瞬思わせ、思わず読みたくなるタイトルだ。難しい漢字や慣用句はかえって邪魔で、単純な言葉のほうがより効果的である。ある程度センスも必要だと思う。
タイトルが飾りじゃないのは小説も例外ではなく、長嶋有の「猛スピードで母は」や川上弘美の「溺レる」なんかはうまいな〜と感心させられる。あえて助詞で止めたところや、一部だけをカタカナにしたあたり、実にニクイ。そのニクさは、もちろん作品の内容とも合致している。
最近はごぶさただが、自分の書いた小説で一番好きなタイトルは「増殖コウカ」。もう書いてから10年経つが、結果も一番よかった。
ブログでも小説でも、タイトルばかりに凝って、ナカミはカラッポという作品も少なくない。ナカミが一番大切なのはごく当然の理屈であります。