ここ数日、タブレットPCを使った電子譜面ホルダの改良作業を延々とやっていた。
6月の地区センター企画ライブを機に、タブレットを7インチから10インチの大型に替えた。これに伴い、長く使ってきた
自作のマイクスタンド用ホルダを10インチ対応に改造した。
その後、10月に路上ライブ系イベントライブに参加し、初めて屋外で電子譜面を使ってみて、いくつか不都合が発生した。
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現状の電子譜面ホルダと譜面隠し |
一番の問題は、屋外で使う際に液晶画面上にセットする譜面シェードが7インチ対応のままだったこと。
画面の一部に空が反射して見づらく、液晶の明るさを最大にしてどうにか乗り切ったが、やはり無理があった。
会場には立派な譜面台があって自由に使えたが、あいにく電子譜面ホルダ裏の下端にはマイクスタンド用の木製リブがあって、そのまま譜面台に載せることはできない。屋内ではタブレット単体を譜面台に置けば済むが、屋外では譜面シェードが必須。
会場の譜面台が使えれば、運搬する機材が減る。公共機関利用のライブの場合、機材軽量化は重要だった。
諸問題を解決しつつ、電子譜面ホルダにセットしている譜面隠しも同時に大型化させ、久しぶりに作り直すことにした。
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改良後の電子譜面ホルダと譜面隠し |
まず、背板となるMDFボードを交換する。現状品は厚さが薄く、各種パーツの保持に不安があった。
100均ダイソーで厚さ2.5ミリ×300×400のMDFボードを発見。220×265に切り、タブレットを差し込む木枠と下端のピック置きは既存品をそのまま転用した。
傷みの目立つマイクスタンド固定用の木製リブは作り直して交換。上端にはこのリブと同寸法の角材を水平に止め、そのまま譜面台に載せられるようにした。
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作り直した譜面シェード |
譜面シェードの大きさは屋外でテストを重ね、205×265に決めた。強度は必要なく、取り外した背板を転用。外側には弾き語り用の看板をリメイクして貼り、内側には反射防止用の黒画用紙を全面に貼った。
タブレット上で斜めに保持するため、
上端はヒモで固定し、下端はΦ3のアルミ針金を加工してセット。この手法は従来通りである。この譜面シェードは折りたたむと液晶面の保護板としても使える。
譜面シェードは屋外専用のため、屋内用の譜面隠しをかねた看板を別途作る必要があった。
これまでは三つ折り構造にして屋内でも屋外でも使えたが、重さや見映えの点から、今回はライブ前にヒモで付け替える方式に改めた。
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専用自立スタンドにセットした場合 |
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既製譜面台に載せた場合 |
「
屋内と屋外でマイクスタンドに設置」「
屋内と屋外で専用自立スタンドに設置」「
屋外で譜面台に載せる」以上5通りの使い方をテストしてみたが、ひとまず問題なさそう。
今後、どの使い方が主流になるのか、新型コロナ後のライブ傾向がはっきりせず、加齢による心身の劣化傾向などもあって自分でもつかみ切れずにいるが、備えだけはしておこう。