丸9年使った電動ノコが突然動かなくなった。スイッチを入り切りすると微かに動く気配はするが、回転が続かない。11年間使った以前の電動ノコはモーターの焼損により、煙が出て動かなくなった。そのときとは症状が異なる。
ふと閃いた。以前に電動グラインダーで似た症状が出て、カーボンブラシという部品に問題があった。今回も同じ原因ではないか?
「カーボンブラシ」という耳慣れない部品は、電動工具には必ずついているらしい。モーターの中で電気を一方方向に流す役割があり、ないと動かない。
モーターを両側から挟む位置にあり、回転を繰り返すことで徐々に摩耗し、限界に達するとモーターは動かなくなる。そうなると新品に交換するしかないが、安い電動工具だと交換不可能な製品もある。
手持ちの電動ノコはカーボンブラシが交換可能な製品で、さっそくモーターの両側にある黒いネジをマイナスドライバーで回して外し、中に入っているカーボンブラシを取り出してみた。
すると予想通り、半分ほどに減っている。玄関ドア枠の補修を再開した直後で、作業を中断させたくない。ひとまずカーボンブラシを半回転させて再セットしてみると、どうにか動いた。ただ、寿命がきているのは間違いなく、ヨドバシ通販で新品を注文した。(622円)
上が現状品で、下が新品 |
予定分の補修作業を無事に終えたころに品物が届いて、ただちに交換する。交換自体は難しくなく、問題は動かない原因に気づくことだ。
前述の「半回転して再セット」はあくまで応急処置であり、根本解決は2個セットで新品に交換すること。換えるのはその工具に合った部品でなくてはダメで、他のメーカーや型番の使いまわしはできない。