2023年9月21日木曜日

3×6パネルを軽で運搬

 新築時に壁や基礎、屋根にはグラスウールと併用してポリスチレン断熱材「スタイロフォーム」を多く使った。加工しやすく、内部結露や水濡れの心配もない。アリに巣を作られる不安もない。コスト面と熱に弱い弱点はあるが、断熱材としては優秀だった。
 自宅完成後、余った端材を保存しておき、DIYや補修に有効に使ってきたが、いよいよ在庫が底をついた。新たに買うことにしたが、問題はその運搬方法である。

 ターゲットは通称「サブロク(3×6)」と呼ばれるパネル。910×1820の汎用サイズで、半分のサイズも売っているが、かなり割高。サブロクの大判で買うのが得策だった。
 運搬を外注したり、無料のトラックを借りる手段もあったが、自分の車に積んで運ぶのが安価で簡単。しかし、非力な軽自動車(スズキワゴンR)にサブロクのパネルが積めるのか?


 実は2015年に窓の断熱用に「プラダン」という薄い半透明樹脂製の材料を買った。サブロクの910×1820で、このときは軽自動車の後部座席を倒し、斜めにして積んだと記録にある。

 今回のスタイロフォームは軽いがしなりはなく、完全不透明である。斜めにして入れたとしても後部の見通しが悪くなり、運転に支障が出てくる。振動で材料が欠損するリスクもある。
 検討するうち、車の天井に貼り付ける手段を思いつく。前の座席上に2つあるサンバイザーに先端を挟み込み、後部座席上部にあるアシストグリップにゴムベルトを通し、全体を支える。
 スケールで採寸してみると、ギリギリいけそうだった。万一を想定し、半分に切って運ぶための長い定規と切断用のノコも積んで出発。
 購入したスタイロフォームは20ミリ厚。重ねて使えば、いろいろな用途に応用が効く。価格は968円だった。
 邪魔にならないよう駐車場の隅に車を停めて積み込み開始。やってみると想定通りにピタリ収まった。後部座席上のゴムベルトは古い自転車チューブを長短2本使用。自転車用のゴムバンドでも代用できそう。

 運転には何の支障もなく自宅到着。材料の欠損も皆無だった。もしかすると、OSBボードなどの合板系サブロクパネルも、同じ手段で運べるかもしれない。