2022年12月21日水曜日

胃ガン術後経過は良好

 胃ガンESD手術から3ヶ月弱(82日)が経過し、 術後の患部状態を確認する胃内視鏡検査があった。ESD手術の場合、術後2ヶ月で患部は回復すると聞いていたが、病院側のスケジュール都合で遅れた。
 この日は入院直前の市住民健診で指摘された肝機能数値の異常も調べることになっていて、血液検査と肝臓エコー検査が同時に行われる。

 予約時間は朝9時。前夜20時から飲食抜きで臨んだが、早く始めれば早く終わって都合がいい。
 15分前に受付すると、5分後には早くも検査室に呼ばれ、まず血液検査用の採血から始まる。続けて9時10分からエコー検査開始。いつも大腸ガン転移検査の折にやっていて、今年7月にも受けたばかり。そのときには肝機能数値に異常はなかったが、なぜか2ヶ月後に悪化した。
 いつもは10分ほどで終わるが、今回は20分かかった。異常が出たせいで、入念な検査をしたように思える。


 休みなしに9時半から胃内視鏡検査が始まる。各種準備作業のあと、9時40分から検査開始。
 ESD手術の際は静脈麻酔(鎮静剤)で眠っているうちに終わったが、今回は普段通りに鎮静剤なしで受けた。短時間で終わって車の運転も支障なくできる利点があるが、喉や胃の不快感が大きな欠点だった。
 そこで今回は前日に「胃内視鏡検査」「コツ」でネット検索をかけ、予め情報収集して臨んだ。

1)肩の力を抜く。
2)アゴを少しだけ前に出す。(出しすぎは不可)
3)目は閉じずに、常に遠くを見る感じ。
4)息を鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。

 1)4)は知識にあったが、2)3)はこれまで全く逆の動作をしていた。実際にやってみると、検査はかなり楽に進んだ。目を開くことで検査の様子がよくわかり、逆に恐怖心が和らぐことがわかった。
 胃に送り込まれた空気をゲップで出すと検査がしずらくなり、時間が長引く元凶だったが、今回は軽いゲップ1回だけで済み、わずか10分で検査は終了。最短記録かもしれない。
 9時50分にすべての検査が終了。その後延々待って、11時に診察室に呼ばれる。
 術後の結果は良好で、患部はすでに新しい組織で完全にふさがっていた。他の組織にも異常はなく、新たな措置や薬は不要とのこと。

 問題の肝機能数値は、ASTとALTが9月末数値から半減して、ほぼ基準値内へ。γ-GTPだけがやや増えて76。肝臓エコー検査の結果に異常は見られず、緊急に治療すべき問題点はなく、しばしの様子見、という診断だった。

3ヶ月ぶりの珈琲は至福の味

 術後の体調からして胃の経過は順調だろうと予測できたが、沈黙の臓器と言われる肝臓には一抹の不安があったので、ひとまず安心した。

 長く続いた運動や食生活の制限は解除され、珈琲やワサビなどの刺激物、そしてアルコールも解禁となる。ただし、4ヶ月も禁酒した割には肝機能数値が下がってなく、その理由がはっきりしないと担当医は言う。
 アルコールは飲むにしても当面週に2回程度にとどめ、深酒は慎むこと。3ヶ月後に再度の血液検査を行うことを勧められた。
 禁酒生活にもすっかり慣れ、アルコールなしでもやれそうな感じはする。気分としては週イチでも充分満足か。

 次回の胃内視鏡検査は術後1年となる9月ころに大腸ガン検査と同時にやる予定。自分の年齢からして、再発も充分考えられる胃の検査は今後年1回ペースで終生続くらしい。
 今回の検査費用は11,790円(3割負担)。