2022年12月19日月曜日

長いブランクから再開

 およそ4ヶ月ぶりに地域図書館、本修繕ボランティアに参加した。胃ガンによる入院手術とその後の療養生活のため、活動を長く休まざるを得なかった。
 本来なら12月上旬に復帰予定が、新型コロナ感染第8波の拡大により、活動そのものが休止。感染がやや下火になり始め、ようやく再開となった。

 長いブランクを補うべく、前日は道具の確認や補充、独自にメモしてあるブックカバーのかけ方などをおさらいして備えた。


 11時10分に図書室に行くと、メンバーは係員を含めて3人。すでに帰った方が3人いて、いつもより少なめだった。専用の棚に並ぶ修繕対象の本も少なめ。

 係員の指示に従い、まず大型絵本の透明ブックカバーかけから始める。前日に手法をおさらいしたばかりで問題なくやれるはずが、片側のカバーをかける途中、一部に気泡が入っていることに気づいた。
 定規やフェルトでこすって懸命に追い出しを図るが、うまく抜けてくれない。そのうち泡の部分がシワになり、強くこすり過ぎて裂けてしまった。これでは使えない。
 自作のメモには「気泡に注意」とあるはずが、いきなりの失敗だった。長いブランクで明らかに感覚が鈍っている。

 係員に事情を話し、カバーをかけ直すことにする。残った片側だけが別の小さな本のカバーに転用できそうなのが救い。2度目は慎重に作業し、計50分近くもかけてどうにかまとめた。
 絵本は一般本に比べて横に長く、カバーかけの難易度は高い。なかなか苦手を克服できない。


 2冊目は新書判推理小説のカバー修理。透明カバーの天地部分が計4ヶ所、擦り切れて分離している。全面的に貼り替えると仕上がりが美しいが、他に大きな問題はなく、係員の判断により、透明の修復用テープで部分補修することに決まる。

 3センチ幅の透明テープを本の幅で4枚切り、横に二つ折りして小口側をやや斜めに切り落とす。
 テープの片側裏紙だけをはがし、本にあわせて上に載せ、接着させたあとで反対側も同様に処理。本のカバーをかける手法の応用だったが、指導なしでうまくやれた。
 時計は12時20分あたりで、終了の13時までは余裕があるが、すでに棚に修繕すべき本はない。前回やった本の小口汚れのヤスリがけでもやろうかと、ターゲットとなる推理小説棚を調べても、どの本もきれいに処理されている。
 聞けばその作業は、私の休んでいる間に終わっているとのこと。時の経過に伴ってメンバーも手際がよくなり、作業効率が向上している。

 結局この日はそのまま終了。通算7度目となる作業で、体力は使わないが、神経は大いに使って少し疲れた。3月の年度末まで、あと5回の作業予定が残されているが、気力体力と相談しつつ進めたい。