母校の吹奏楽部&合唱部が参加する札幌「東西南北」高校合同音楽祭が札幌の教育文化会館大ホールであることを新聞の告知で知り、妻と聴きに行った。
開演は16時で最寄りの量販店駐車場に車を停め、地下鉄で向かう。70歳から自己負担1割で地下鉄やバスの敬老優待乗車証が利用可能となったが、コロナ禍とぶつかって最近の移動は車が中心。使う機会があまりない。
私は2月と6月に各1回使ったが、妻は今回が初めての利用。
15時45分に到着。入場料は1,000円だ。今日の札幌の新型コロナ感染者数は1ヶ月ぶりにゼロを記録。そのせいもあってか1,100席ある会場は8割方埋まっている。
16時ぴったりに開演し、第1部は1時間10分で器楽系の部による発表があった。
1)札幌西高オーケストラ部
2)札幌南高吹奏楽部
3)札幌北高吹奏楽部
4)札幌東高吹奏楽局
1校の持ち時間は15〜20分で、入れ替えはスムーズに進み、ロスタイムがほとんどない軽快な運営に好感が持てた。
全体的にクラシック系の曲が多く、ポップスのアレンジ曲が多少混じる構成。部員は各校30〜40名で、女子の比率は70%ほどか。
私も中学校で2年間吹奏楽部に所属したが、当時の女子部員はゼロ。女子の比率が高い理由は不明だが、時代の移り変わりを感じる。
学校によって音は微妙に異なっていて、人数の多い部がよい音を出しているとは限らないのが音楽の面白さ。練習量なのか指導力なのか、はたまた音楽にかける情熱なのかはわからないが、個々のスキルの差が音に正直に表れていて興味深かった。
56年前に在籍した札幌東高には吹奏楽部がなく、1年のときに有志が集まって準備組織ができた。私にも声がかかったが機運が盛り上がらず、創部の話は立ち消えとなった。つまり私は部のOBではない。
ネット検索すると20年前に3人の同好会から始めたらしい。創部に至ったのは音楽にかける熱意の差か。
20分の休憩をはさんで第2部開始。およそ1時間で合唱系の部による発表がある。
1)札幌東高合唱部(部員9名)
2)札幌南高合唱部(部員9名)
3)札幌北高合唱部(部員19名)
第2部になると聴衆が少し減った。発表する部員の全体数が少なく、応援する友人や家族が減るせいか。
合唱部は器楽系の部よりも人気がないのか、どの高校も部員集めに苦労しているらしい。札幌西高は発表そのものがなかった。
男子部員の比率は器楽系よりもさらに減って、我が母校の札幌東高はわずか1名のみ。それでも工夫してそれなりの音を作り出していた。
楽曲はクラシック系よりもポップス系が多いのが特徴。「空も飛べるはず」「木綿のハンカチーフ」「何度でも」等々、私の弾き語りレパートリーとも一部重なる。 18時10分くらいに終演となり、チケットの一部に氏名と連絡先、そして座った座席番号を書いて出口で提出。万一コロナのクラスターが発生した場合に備えての配慮だった。
これに限らずコロナ対策は徹底されていて、口を使う楽器以外の部員は全員が不織布マスクを装着。合唱部員も例外ではない。口を使う楽器の部員も演奏が終わるとただちにマスクを装着していた。
聴衆のマスク装着率も100%。感染は落ち着いても、まだまだ平常とは程遠いが、数年ぶりに生のステージを堪能。若い世代のパフォーマンスを観て、青春時代に戻ったような気分になれた。