数十年前から使っている東芝の電子体温計(ME-102A)が古くなり、計測に時間もかかるため、妻から買い替えの要望が出ていた。
動作そのものには問題がなく、しばし放置していたが、先月末の大腸ガン転移検査と、今週初めに皮膚科に行った際、看護師さんから体温を計測された。
すると、36.6度、36.5度という高めの数値。自宅で36.5度を超えることは稀で、体温計の誤差を疑った。
コロナ禍の収まる気配がなく、ワクチン接種後の副反応で高熱が出ることも多いと聞く。こうしたご時世で体温計の予備があってもよいかと考え直し、最新の体温計を買う決断をした。
買ったのは以前からマークしてあった「テルモ電子体温計 ET-C232P」。アマゾンで送料込1,973円だった。さっそく試してみる。
起動ボタンを押して脇に挟むのはこれまでと同じだが、決定的に違うのは測定時間。わずか20秒で終了する。これまでは3分かかったから、これは短い。
「10分後の実測値を20秒で予測する」という仕組みで、正確に知るには10分の計測が必要らしい。
試しに古い体温計と新しい体温計で同じ時間に連続計測し、数値を比べてみた。
・東芝 ME-102A:36.1度〜3分計測(古い体温計)
・テルモ ET-C232P:36.6度〜20秒計測(予測値)
・テルモ ET-C232P:36.3度〜10分計測(実測値) なんともビミョーな結果で、予測値で比べると古い体温計との誤差は0.5度もあり、病院での計測値に近い。
ところが、10分の実測値だと古い体温計との差は0.2度に縮まり、そう大きな差ではない。予測値と実測値を比べると、その差は0.3度。これでは何を信じればよいのか分からなくなる。
各種体温計のユーザーレビューを見ると、製品による計測値のバラつきはかなり大きいことが分かる。古い東芝の体温計が低めの数値になるのは間違いないように思われる。
まずは新しいテルモの体温計で予測値を測り、高熱を疑われる場合は、信頼度の高い10分計測で実測値を確かめるという方針だろうか。
《2021.7.11 追記》
同じ条件で別の日に再度計測したところ、以下のような安定した結果を得た。体温計ではなく、測り方による誤差があるかもしれない。今後定期的にチェックしてみたい。
・東芝 ME-102A:36.3度〜3分計測(古い体温計)
・テルモ ET-C232P:36.3度〜20秒計測(予測値)
・テルモ ET-C232P:36.2度〜10分計測(実測値)