2018年6月24日日曜日

コラボ演奏で喝采

 市内やや遠方にある有料老人ホーム誕生会で歌った。施設長さんとは12年にわたる長いお付き合いがあり、関連施設に移動するたびに年1回ペースで招かれている。
 今回の施設に限れば、都合7回目の訪問。12年もの月日が流れると、職員さんはもちろん、利用者の顔ぶれもゆっくりと変わってゆく。

 事前の打ち合わせのなかで、最後に施設長さんとコラボ演奏することが決まる。最近よくある傾向で、私が伴奏とサブボーカルを担当し、職員や利用者がメインボーカルで歌うという趣向。
 特に施設長さんが歌うと、確実に盛り上がる。おしなべて反応が弱い場なので、歌い手としてはやりやすい。
 14時15分から誕生会の開始。施設のイベントなどあって、ライブは14時25分から始まった。コラボ演奏を含め、およそ40分で12曲を歌う。

「憧れのハワイ航路」「宗谷岬」「瀬戸の花嫁」「ふたり酒(初披露)」「バラが咲いた」「二人は若い」「埴生の宿」「踊子」「古城」「浪花節だよ人生は」「東京ラプソディ」「上を向いて歩こう(コラボ演奏)」


「できれば元気の出る曲を」と事前に施設長さんから要望があり、それに沿った構成で臨んだが、歌に合わせて手拍子をしたり、共に歌ったりする方がけっこういて、進行はおおむねうまく運んだ。

 初披露の「ふたり酒」は他のデイサービスで出たリクエストだったが、ここではやや新しすぎた感。後半に歌った「浪花節だよ人生は」も他施設では受ける歌だが、同じ1980年代の曲ということで、外した感じだ。
 古い曲はまずまず安定した反応があったが、「埴生の宿」からの中盤4曲は聴き手の疲れもあったか、反応がやや弱かった。古ければよいというわけではなく、構成にもうひと工夫が必要だった。
 ソロとしてのラスト、「東京ラプソディ」は場から掛け声もかかり、大いに盛り上がる。この種の古くて元気がよく、手拍子のひとつも出そうな曲。数曲の準備はあるが、温存せずにどんどん中盤でも歌うべきのようだ。

「東京ラプソディ」の前に告知したが、ラストは施設長さんとのコラボ演奏だった。直前にキーや前奏からの入りを確認しただけで、ほぼぶっつけである。しかし、昨年も終了時に「次回はぜひご一緒したい」との要望があったので、うまくやれそうな予感はあった。
 歌い始めると、途中でアドリブのフリや掛け声を入れるなどし、そのたびに会場が湧く。巧みなステージさばきで、私はギターで調子を合わせるだけの楽な役割だった。
 後半になると、アドリブでのハモリが入る。事前の打ち合わせで(やるかも…)との話はあり、私はユニゾンで歌うことが決まっていた。ここだけメインボーカルとしてのバランスに変えたが、これまたピタリと決まって、ヤンヤの喝采を浴びる。
 それまで大人しかった場が、ラスト2曲で最高の盛り上がりを見せて終わった。

 マイクとスタンド、電子譜面は予備のセットを持参したが、手製でやや安定性に欠けることもあって、私が予備セットを使用。問題なく演れた。
 終了後に確かめたら、ずっと音楽(エレクトーン)をやっていたそうで、さすがにリズム感や音感に秀でているはず。場のさばきなど、いろいろと参考になった。