2018年6月18日月曜日

エレアコS.Yairi復活

 2009年夏にブリッジが割れ、新しいオベーションに買い換えたS.Yairiのエレアコがある。翌年11月にブリッジを自力で交換修理し、弾けるようにはなったが、以降なぜか6弦だけがPAにつないでも音が出なくなった。
 2005年に買って4年使ったが、ネックが細く、弦高も安定していて弾きやすい。何より、カポをしてもチューニングがほとんど狂わないという利点があり、生音に限れば充分に使えるので、予備ギターとしてずっと壁に飾ってあった。
 数日前にふと思いついてまた弾いてみたら、やはり6弦だけPAからの音が出ない。しかし、他は安定していて、その日の練習はS.Yairiでやった。
 いろいろ調べると、音が出ないエレアコでも、対策次第では復活の可能性があることを知る。1〜5弦は普通に音が出るので、ブリッジ交換時に弦の振動を拾ピエゾ(圧電素子)を部分的に傷めてしまった可能性が高い。

 以前にも何度か試みたが、もう一度弦を緩めてブリッジピンを全て外した。サドルも外して問題の圧電素子を再点検すると、6弦あたりの細い線が一部切れている。弦の振動がPAに伝わらない元凶は、おそらくこれだ。


 荒療治だが、ピエゾ部分をプライヤーで強引に引っ張り出し、プライヤーで半分だけひねってみた。すると、ピエゾの欠損していない部分が上になり、サドルの底面と電線の一部が接触する。この状態でサドルを装着し、さらに強く下に押しつけた。
 ブリッジピンを元に戻し、弦を張ってあまり期待せずにPAにつないでみると、音が見事に復活していた。何がビンゴだったかは不明だが、弦の振動がピエゾ経由で首尾よく電気信号に変換されたらしい。

 S.Yairiはもともと値段の割に音がよく、フレットの減りも少ない。しばらく弾いてみて問題がなければ、「使えるギター」として復活するだろう。些細なことだが、ちょっとうれしい気分。