2015年11月30日月曜日

メラミンスポンジの威力

「メラミンスポンジ」という耳慣れない商品の存在を新聞で知った。洗剤を一切使わず、軽く水で濡らしてこするだけで、頑固な水アカ、湯アカ、カビ、油汚れ等が落とせるという。
 年末が迫って、大掃除の季節到来。話がうますぎる感じがして半信半疑だったが、これまでクレンザーや住まいの洗剤、クエン酸等を駆使した掃除法でも、どうしても落とせない汚れがいくつかある。試しに1個だけ買って見る気になった。


 ホームセンターに行ってみたが、一般的な台所用スポンジの大きさで、1個140円ほどもする。汎用品と比べて5倍以上もして、二の足を踏んだ。
 別の日に100均ダイソーを調べると、汎用品の山に紛れて、4個入り108円の商品を発見。その名も「メラミンスポンジ・落ち落ちキングV」とあり、いかにも効果がありそうだった。
 他に小さくカットした商品もあったが、切って使うつもりで、最も大きいサイズを調達。
 まず1個を半分にして使ってみる。真っ先に試したのは、ユニットバスの床に発生した黒かびの除去。これまでどんな方法を使ってもダメだったが、まるで魔法のようにスイスイとれた。うたい文句に偽りなし。あまりの効果に、ちょっと拍子抜けしたほど。

使用前の黒カビ(上)と、使用後の床(下)

 予想以上の効果があることが分かり、他の場所もいろいろ試してみたが、これまでどうしても落とせなかった汚れに対し、劇的な効果があった。
 まとめると、以下の通り。

《よく落ちる》
・ユニットバス床の黒カビ ・ユニットバスドアの波板ガラス ・バスタブ ・湯おけ ・ハードボード壁のカビ ・無垢材(机天板や階段手すり)の手垢 ・台所キッチンパネル ・食器内部の茶渋 ・コーヒーポット内の汚れ

《まずまず落ちる》→強い力と繰り返しが必要
・ユニットバス壁 ・IHヒーターの天板

《あまり落ちない》
・トイレの手洗器 ・フライパン裏の油汚れ

「なんでも落ちる」という万能選手ではないが、やっかいな汚れが洗剤なしで簡単に落とせるのが最大の魅力。
 基本的に「表面のツルツルしたもの」に対しては強い印象がしたが、なぜかトイレ手洗い器の石灰質系の水アカには効果がなかった。素材を傷めてしまう可能性もあるそうで、まずは目立たない場所で試すことをお勧めしたい。
 広い部分は水に濡らして円を描くようにこすると効率がよい。軽微な汚れならスポンジを洗いながら使うと長持ちするが、感覚的には消しゴムに近く、こする過程で汚れと共にカスがポロポロとこぼれてくる。汚れのひどい部分は、予め小さく切って使い、そのまま捨ててしまうのがいいようだ。
 調子に乗ってどんどん作業し、2日間でユニットバスや台所、机の天板や階段、カビの発生した壁の全てを清掃し終えた。ガラス窓の掃除は窓結露防止材を先日交換した際に終えているので、今年の大掃除は終わったも同然。

メラミンスポンジは決して万能ではなく、使用にあたって注意が必要のようです。詳しくは下記にて。
これによると、浴槽やトイレの樹脂素材には、細かいキズがつく場合もあるそうです。
このほか、食器関係は必ず水洗いしてから使うようメーカー取説にあります。

NAVERまとめ「やってはいけない!メラミンスポンジの使い方