その後冬になって葉の成長は止まり、パキラもじっと休んでいるふうだったが、4月になって両方のパキラから、また新芽が出た。春になったことをちゃんと知っているのだ。
何とそのうちのひとつから、またしても6枚葉が出た。去年出たのと同じ鉢で、よほど状態がよいと見える。
珍しい花が植木鉢に咲いたりすると、「今年は何かいいことがありそう…」などと、新聞の電話投稿欄によくコメントが載っていたりする。その種のゴヘイカツギはしないことにしているが、珍しい事例であることは確か。しかも、1年以内に2度もだ。ちょっとだけシアワセ気分かも。
以前から格闘していた「城ヶ島の雨」の歌唱法に関し、昨夜未明に布団の中で思いついたことがあり、さっそく試してみた。
この曲の難しいのは、リズムがうまく合わせられないところ。そこで思い切って途中で拍子を変えて歌ってみた。出だしは4拍子で、途中のBメロを3拍子にし、Cメロから最後のAメロを、再び4拍子で歌う。
すると、なぜかピタリ決まった。本来は3拍子で作られている曲なので、おそらくは邪道。しかし、いまのところこれしか歌える方法が見つからない。当面はこれでやる。
歌詞は北原白秋で、曲は梁田貞だが、歌詞を受け取ってわずか2日で曲をつけたという。まるで奇跡のような話だ。名曲ほど短時間で完成するという話も聞くが。