2008年9月22日月曜日

近未来寿司店

 帰省中の息子が昼食をオゴってくれるというので、何年ぶりかで回転寿司を喰いにいった。場所は妻の友人が「あそこは美味しい」と絶賛したという、いつも行くホームセンター近くの某所。

 寿司は近所のスーパーで充分、という方針をずっと貫いてきたが、高い割にまずく、車で出かけると酒が飲めないというのが、その大きな理由。家でどっしりと構え、発泡酒を飲みつつ、買ってきたつまむ寿司の味は格別だ。
 しかし、妻はスーパーよりもたまには外食がいいらしい。その「たまに」が今日だった。
 あまり乗り気ではなかったが、だまされた気分でついて行ったら、これが案外いける。ネタはほどほどだが、シャリが抜群にうまい。シャリに限ってはこの店の勝ち。
 あれやこれやと20皿ほどを3人で喰う。2日続けて昼間から酒を飲む気にもなれず、ひたすらお茶を飲む。そもそも今日は連休の谷間の「平日」で、仕事はなくとも、いちおう営業日ではないか。酒などもってのほかだ。
 清算前、「2,500~3,000円ってとこだろか?」と話していたら、2,900円ほどだった。味の割には安い。「たまに」だったら悪くないかも。

 この店の清算が、まるで空想映画のような最新方式で、テレビリモコンに似たセンサーを、空になった皿にかざすだけ。すると勝手にセンサーがチッチッと光り、食べた皿の数とその値段(ネタ毎に微妙に違う)が自動計算され、清算レシートとなって出てくるのだ。
「あれはいったい、どんな仕組みですかい?」と息子と話したが、おそらくは皿にICチップが埋め込まれているのではないだろうか。記憶だけでササッと正確に清算する老舗の本格寿司屋さんは知っていたが、別の意味で驚かされた。
 戻ると留守電が盛んに点滅している。着信記録にもかなりの数があり、すべて車業者からだった。さっそく連絡して夕方に来ていただいたが、どうやら希望する車種と色の車が、たった1台だけ北海道に奇跡的に在庫しているらしい。
 もし仮予約などが入ってなければ、1週間ほどで納車可能とか。なんだか急に気ぜわしくなってきたが、機はすでに熟しているので、早いなら早いで構わない。
 偶然だが、寿司屋の帰り道に、全く同じ車種で同じ色の車に遭遇した。シンプルで飽きのこないデザインと色で、またまた長く乗りそうな予感。