2008年9月23日火曜日

生活の垢

 最短だと来月初めには車が入れ換えとなるので、午後から車の中を掃除。20年も乗ったボロ車でも、走行距離はまだ8万5千キロで、車検は5月末に終わったばかり。廃車処分費用をとられるかと思いきや、意外なことに下取り価格が1万円だそうである。積み込んだままの雑用品は、早めに整理する必要があった。

 長い年月で、ゴミに近い品もかなりあり、処分と掃除にかなりの時間を費やした。引渡しまでの走行に必要な物はまだ降ろしてないが、およそ以下の品々が累々と積み重なっていた。

・大型シート3枚(車内汚れ止めと休憩用)
・ミニ毛布1枚(用途不明。保温用だったっけ?)
・大型ビニール袋2枚(通りがかりの急な採集品保存用)
・工具類(非常時のブースターケーブルや針金など)
・軍手1、タオル2(車の必需品)
・ゴムひも4本(自転車チューブを改造。ルーフキャリア用)
・テニスボール1個(子供が小さかった頃の遊び道具)
・墓参セット1式(最近積んだ。ローソクや線香、湯のみ等)
・雨傘とカッパ各1(不意の雨のために)
・非常停止用の三角表示板(高速道路用だったですか?)
・予備運転メガネとサングラス
・あめ玉とガム(眠気ざまし)
・各種カード類(ガソリンや酒店など、車関連)
・音楽カセットテープ4本(CDが聞けない車です)
・ティッシュペーパー
・ボールペン1本
・単4乾電池4個(デジカメ等の電池切れ非常用)
・お助けの数珠(自転車日本一周で拾った安全お守り)
・その他、ジャッキや車検証等の書類

 これらを「下取りの際に引き継ぐ物」「今後二度と使わない物」「今後も引続き新車で使う物」の3つに分類した。多くはゴミ芥のたぐいで、よくぞまあこんなに積んでいたものだ。
 生きているということは、生活の垢を自然に溜め込む行為そのものなのかと、我が事なのに、ただあきれた。
 屋根につけてあるルーフキャリアはそのままでよいか、相談しなくてはならない。新車にルーフキャリアをこれまでのように装着するかどうかは、目下思案中。
 スキーもキャンプもすっかり縁遠くなり、ルーフキャリアを使う機会もめっきり減った。1820を超える長いDIY材を積むだけなら、ホームセンターの小型トラックを無料で借りれば済む。購入時のオプションからは、ひとまず外した。暮らしに応じて、住まいも車も変わってゆく。


 以前に吉成洋子さんを始めとする「四人展」を見にいった際、会場の「カフェ・アンジュ」で買った不思議な一輪挿しの写真を、ようやく載せる。ご覧のように、一輪挿しというより、「瀬戸物でできた額縁」と言い換えたほうがいいかもしれない。玄関ドアを開けた正面の靴棚の上に飾ってある。
 長方形の板の中心背中部分に円筒形の別の容器がついていて、そこに水が入る構造。穴は表と裏の両方に開いていて、両側からそれぞれ花などを差し込める仕組みだ。もちろん手製である。

 現在は両方ともツタの葉を差してあるが、裏側にはもう少し背の高い花などを差すと、全体のバランスがよりよいかもしれない。