延々続いた酷暑の影響か、今年は紅葉の色づきが悪く、我が家のカエデもくすんだまま。街の街路樹も似たようなもので、ふと気づくとすでに落葉している状態。
例年この時期には妻と紅葉見物(紅葉狩り)に出かけるが、今年はリスクの高い遠出はせず、近場で済ませることにした。
場所は以前に一度だけ行った真駒内公園。10年前の10/15に行って、これまで見たこともないような見事な紅葉に遭遇した。
当時より時期は1週間遅いが、用心して少ないネット情報をかき集め、どうにか観られる状態にあることを知る。
3つの連続イベントをこなした直後で、1日休んでから行くつもりが、あいにく天気予報がよくない。
朝起きると晴れ間が広がっていて、この日を逃すと紅葉は終わってしまう恐れがあり、遅い朝食もそこそこに出かけることに決めた。
50分後に現地到着。札幌冬季オリンピックのスケート競技が行われた地域で、以前と様子は変わっていない。
13時50分から案内図に従い、駐車場から時計回りに3kmのマラソンコースをてくてく歩く。太陽は顔を出さないが風はなく、気温はほどほど。雨の降る気配もなく、散策には絶好の日和だった。
穏やかな天気のせいか、枯れ葉の舞う道を走るマラソン人の姿が絶えない。五輪真弓の「恋人よ」そのままの情景だった。
中央橋近くに立つ太い木の黄葉が見事で、てっきりイチョウと思いきや、樹齢200年のカツラの木と案内看板で知る。ただ、全体的な紅葉は記憶にある10年前と比べて、やはり控えめ。赤に比べて黄色が目立つ状態だった。
それでも競技場裏のマラソンスタート地点周辺のカエデは見事な色づきで、充分満足できた。
遅い昼食としてピザでも…と考えていたら、あいにく売り切れ。やむなく600円のぜんざいと、800円のホットケーキを食べる。
1杯400円の珈琲は他のカフェに比べて格安で、こちらは年末に期限の迫っているポイントを使った。1杯30ポイントでお代わり自由。諸物価高騰の折、非常に助かる。
今年は秋をすっ飛ばしていきなり冬がやってくる気配濃厚だったが、わずかなチャンスを逃さずに紅葉が観られたのは幸いだった。