2025年10月26日日曜日

電子書籍のススメ

 電子書籍をよく利用する。きっかけはタブレットPCを初めて買った10数年前、「青空文庫」というサイトで、著作権切れや著者が許諾した作品を電子書籍として無料公開していることを知ってから。
 ダウンロードしておけばネット接続なしでも読める便利さから、ノートPCやスマホでも読んでいる。
 端末さえあればどこでも読めて、文字の拡大や語句の検索も容易。途中で終了すると、次回開いたときにちゃんと場所を覚えている。つまりは、自動しおり機能つきだ。

 その後、通常の書籍販売サイトからも購入した。又吉直樹が芥川賞をとった「火花」は紙媒体ではなく、たまたまあった無料ポイントの一部を使って買った電子書籍で読んだ。

最近電子書籍で読んだ河崎秋子著「肉弾」(角川文庫、Kindle版)

 数はまだ少ないが、札幌市電子図書館でも電子書籍は扱っている。全国的に電子図書館は増加傾向にあるが、札幌市では全蔵書数267万冊のうち電子図書は7万冊に過ぎなく、どこも似た傾向。
 実際に利用してみると貸し借りの手続きは自宅で簡単に終わり、本が傷む恐れはなく、収納施設も必要ない。普及が進まないのは利用度が低いせいか?
(図書館蔵書のダウンロードはできず、読むにはネット環境が必要)

「図書館で本が買えない」という新聞記事を最近目にした。人件費や施設修繕費の急増に追われ、新刊を買う余裕がないという。
 積極的に利用すれば、利点の多い電子書籍は自然に普及するはず。スマホが扱えるなら、高齢者でも操作は難しくない。まずは手軽な青空文庫の利用から始めてはいかが?