2025年10月16日木曜日

紙媒体でも旅行記

 1年がかりでまとめ終えた旅行記「稚内ひとり旅〜16歳の夏」は、WEB版を先行して1ヶ月前に公開した。閲覧数はブログ経由のみしか把握できないが、それなりに読まれている。
 発表はWEB版だけでもよかったが、当初は紙媒体での製本を考えていて、考えたすえ、やはり手にとって読める形態でも作ることにした。

 20歳のときに企てた自転車放浪記「さすらい…3000キロ」は、当初紙媒体だけだったものを、30年後にWEB版を作ってネット公開している。
 今回は逆パターンとなるが、記録としてはそれぞれ異なる特徴を持つ両方あることが望ましい。

 旅行記はPagesというMac純正ソフトで文書ファイルにまとめてあり、WEB版はここから変換して作成した。紙媒体を作る場合、単純にプリンタで打ち出すだけだが、その手法に関してはかなり悩んだ。
 20歳時の旅行記では、レポート用紙に手書きした記録を写真と共にレイアウトし、A4版スクラップブックに貼った。それに習い、プリンタで打ち出した写真を含む記録をスクラップブックに貼ろうと考えた。

 手持ちのスクラップブックに適当なものがなく、100均のダイソーとSeriaを探すと需要が少ないのか、商品自体が見当たらない。
 ちょっと困って他のファイルをあたると、SeriaでA4版のクリアフォルダが多数見つかった。
 音楽系の資料や終活用ファイルなどで使っていて、デザイン面でも優れている。20ポケットの紺色のフォルダがあり、34ページある旅行記がちょうど収まる。最初の思惑からは外れるが、迷わず買った。


 印刷する用紙は、両面印刷が可能な手持ちのA4版高画質マット紙(ELECMスーパーファイン紙)を使うことに決めた。オリジナルCDのブックレット印刷用に買ったもので、今後使う予定もない。
 0.206ミリの厚手で仕上がりが美しく、両面印刷ならフォルダ内でかさばらず、収まりがよい。

 乾燥時間を考慮し、一気に両面印刷せずに2日かけて片側ずつ印刷。WEB版には掲載できない自転車のカタログや、お世話になった方々の実名も載せた。フォルダの最後には当時の写真原版と葉書や電報などの現物資料も入れ、ぴたり収まった。

 改めて読み直してみると、PC上で見るのとは一味違う読み物としての新しい魅力を感じる。閲覧は家族などの限られた範囲でしかないが、やはり作ってよかった。