2025年10月31日金曜日

大根のハリハリ漬け

 先日の買物でヌカ漬け用のキュウリを買おうとしたら、なんと1本91円という目の玉が飛び出るような高値。ヌカ漬けにはビタミンB群によるさまざまな効能があり、ほぼ毎日1/2本を食べてきたが、さすがにこの価格では二の足を踏む。
 端境期となるこの時期には価格が上昇するが、つい先日までは1本50円前後だった。買うのは諦め、漬物は他の手段で調達することに。

 実は先日、近所の奥さんから家庭菜園で栽培した立派な大根を1本いただいた。店で大根を買ったばかりで、ひとまず台所の片隅に置いてあったが、あれを漬物にできないか?
 ネット検索で保存してあるレシピを探すと、「大根のハリハリ漬け」なるサイトが目に留まる。材料は大根と手持ちの調味料だけで足り、作り方も難しくない。初めてだったが、やってみる気になった。


 まず大根を5ミリ厚のイチョウ切りにする。無農薬栽培なので部分的に虫食い穴も開いているが、えぐってしまえば食べるに支障はない。
 塩大さじ2を振って一晩おく。

 フライパンに醤油100cc、酢50cc、砂糖70g、和風だし小さじ2(または昆布)を入れ、煮立てる。
 水を軽く絞った大根を投入し、お好みで生姜、白ごま、赤唐辛子を加える。熱湯消毒した広口ビンに入れ、1〜2日漬け込む。


 3日がかりで作業し、試食してみたら、想像以上に濃厚で美味しい。
「美味しいけど、味が濃すぎる」とは妻の評価。大根が小ぶりだったので、調味料は8割くらいにとどめておくべきだったか?

 保存は冷蔵庫で1週間程度。冷凍すれば1ヶ月はもつというが、たぶん1週間でなくなる。(その後半分を冷凍保存した)
 大根は店で買っても1本100〜150円程度。効能は別にし、ヌカ漬けの半分以下で手に入る物価高騰対策の食材である。

(レシピは「cookpad〜大根のハリハリ漬け」を参照しました。貴重な情報に感謝します)

2025年10月27日月曜日

早めのタイヤ交換

 この時期にしては珍しく、気温が15度まで上昇した。明日からはまた寒くなる予報で、雪便りもチラホラと舞い込む。
 例年11月上旬には車のタイヤを冬仕様に替えるが、天候の様子を見ながら、追われるように作業するのが常。今年は余裕を持ってやるつもりでいて、温暖で雨も降らない今日が最適と判断した。

 朝食が遅く、昼食はとらずに12時15分から作業開始。腰痛に備えて腰コルセットを装着し、作業手順はいつものパターン通りだ。


 秋はタイヤローテーションを進めないことにしていて、単純に同じ番号の冬タイヤへと替えるだけだったが、最初のホイールナットを外す段階でいきなりつまずいた。いつもなら十字レンチで簡単に回るはずのボルトが、固くて回らないのだ。
 両手て力をこめてもダメ。無理をすると腰痛が再発しそうで、思いついて締付け用に使うトルクレンチに替えてみた。こちらも固いが、部分的に足で押すなどし、ようやく緩めることができた。こんなことは初めてだ。
トルクレンチを緩める作業に使うと、内部機構が壊れる可能性があることを後に知る。やはり十字レンチでやるべきのようだ)

 4本のタイヤのうち、特に右側が異様に固い。左側のタイヤは走行で捻られ、ボルトが緩みやすいと聞いていたが、それと関係があるのか?
 工場側が春の法定点検時に、必要以上に締めつけた可能性もなくはない。取説によると、規定の締め付けトルクは85N・m。これ以上は必要ないはずだが。
 あれこれあって、1時間15分後に終了。ここで昼食とし、休憩後に残っていたホイルカバー装着とタイヤ空気圧の調整をやろうとしたら、雨がパラつき始めた。
 難しい部分は終わっていて、手早く片づけて全作業を終える。あとは100km走行を目安に、トルクレンチによる増し締めをやる予定。

2025年10月26日日曜日

電子書籍のススメ

 電子書籍をよく利用する。きっかけはタブレットPCを初めて買った10数年前、「青空文庫」というサイトで、著作権切れや著者が許諾した作品を電子書籍として無料公開していることを知ってから。
 ダウンロードしておけばネット接続なしでも読める便利さから、ノートPCやスマホでも読んでいる。
 端末さえあればどこでも読めて、文字の拡大や語句の検索も容易。途中で終了すると、次回開いたときにちゃんと場所を覚えている。つまりは、自動しおり機能つきだ。

 その後、通常の書籍販売サイトからも購入した。又吉直樹が芥川賞をとった「火花」は紙媒体ではなく、たまたまあった無料ポイントの一部を使って買った電子書籍で読んだ。

最近電子書籍で読んだ河崎秋子著「肉弾」(角川文庫、Kindle版)

 数はまだ少ないが、札幌市電子図書館でも電子書籍は扱っている。全国的に電子図書館は増加傾向にあるが、札幌市では全蔵書数267万冊のうち電子図書は7万冊に過ぎなく、どこも似た傾向。
 実際に利用してみると貸し借りの手続きは自宅で簡単に終わり、本が傷む恐れはなく、収納施設も必要ない。普及が進まないのは利用度が低いせいか?
(図書館蔵書のダウンロードはできず、読むにはネット環境が必要)

「図書館で本が買えない」という新聞記事を最近目にした。人件費や施設修繕費の急増に追われ、新刊を買う余裕がないという。
 積極的に利用すれば、利点の多い電子書籍は自然に普及するはず。スマホが扱えるなら、高齢者でも操作は難しくない。まずは手軽な青空文庫の利用から始めてはいかが?

2025年10月25日土曜日

二季なりラズベリー

 近隣の石狩アメダスで今季初めて氷点下を記録したこの時期、家庭菜園の片隅で珍しいことが起きた。初夏に食卓を賑わしてくれたラズベリーが、なんとまた実ったのだ。
 以前にも確か同じことがあったはず…と調べてみると、2019年10月末にも同じ現象が起きていた。ただ、今回は実がかなり大きい。

 調べてみると、「二季なり性」という品種のみに起きるらしい。起きるかどうかは、天任せか?晩秋の剪定では、実がなった枝を残しておくべきのようだ。


 6年前には収穫せずに放置したが今回は数も多く、よく熟しているため、収穫して食べた。その数、10数個。味は初夏と変わらないが、意外性の分だけ有難味を感じる。
 熟す前の実がまだかなり残っているので、もう1回収穫できるかもしれない。

 家庭菜園では、山東菜と細ネギがいまだに採れ続けていて、物価高騰に苦しむ家計を日々助けてくれている。

2025年10月23日木曜日

自力本願〜隅っこ暮し

 頂き物の梨を使って、久しぶりに梨ケーキを焼いた。自分の過去ブログ記事に従って調理。午後のオヤツで美味しく食べた。


 梨やリンゴの果物類は身体にいいことはわかっていても、値段がどんどん上がって、いまや高級食材。おいそれと買うわけにはいかず、頂き物でもないと食べられない。
 悪政続きで、いつの間にかこんな酷い世の中になってしまった。

 か弱き庶民のささやかな抵抗は、オバカな政治には極力依存しない「隅っこ暮し」を粛々と続けてゆくこと。
 基本は健康維持まで含めた、あらゆる面でのDIY(独学&自力本願)にありそうだ。

2025年10月21日火曜日

紅葉ワンチャンス

 延々続いた酷暑の影響か、今年は紅葉の色づきが悪く、我が家のカエデもくすんだまま。街の街路樹も似たようなもので、ふと気づくとすでに落葉している状態。
 例年この時期には妻と紅葉見物(紅葉狩り)に出かけるが、今年はリスクの高い遠出はせず、近場で済ませることにした。

 場所は以前に一度だけ行った真駒内公園。10年前の10/15に行って、これまで見たこともないような見事な紅葉に遭遇した。
 当時より時期は1週間遅いが、用心して少ないネット情報をかき集め、どうにか観られる状態にあることを知る。


 3つの連続イベントをこなした直後で、1日休んでから行くつもりが、あいにく天気予報がよくない。
 朝起きると晴れ間が広がっていて、この日を逃すと紅葉は終わってしまう恐れがあり、遅い朝食もそこそこに出かけることに決めた。

 50分後に現地到着。札幌冬季オリンピックのスケート競技が行われた地域で、以前と様子は変わっていない。
 13時50分から案内図に従い、駐車場から時計回りに3kmのマラソンコースをてくてく歩く。太陽は顔を出さないが風はなく、気温はほどほど。雨の降る気配もなく、散策には絶好の日和だった。

 穏やかな天気のせいか、枯れ葉の舞う道を走るマラソン人の姿が絶えない。五輪真弓の「恋人よ」そのままの情景だった。

 中央橋近くに立つ太い木の黄葉が見事で、てっきりイチョウと思いきや、樹齢200年のカツラの木と案内看板で知る。ただ、全体的な紅葉は記憶にある10年前と比べて、やはり控えめ。赤に比べて黄色が目立つ状態だった。
 それでも競技場裏のマラソンスタート地点周辺のカエデは見事な色づきで、充分満足できた。


 帰路は公園に隣接する六花亭真駒内店に2年ぶりに寄る。

 遅い昼食としてピザでも…と考えていたら、あいにく売り切れ。やむなく600円のぜんざいと、800円のホットケーキを食べる。
 1杯400円の珈琲は他のカフェに比べて格安で、こちらは年末に期限の迫っているポイントを使った。1杯30ポイントでお代わり自由。諸物価高騰の折、非常に助かる。


 今年は秋をすっ飛ばしていきなり冬がやってくる気配濃厚だったが、わずかなチャンスを逃さずに紅葉が観られたのは幸いだった。

2025年10月20日月曜日

流れゆくこの世

 今月2度目の地区図書館〜本修繕ボランティア活動日。一昨日の喜寿誕生会、昨日の路上ライブと3日続きのイベントで、さすがに疲れが溜まっている。普段よりやや遅れて、10時10分に到着。参加メンバーは6名だった。

 前回精力的にこなした修繕本の処理をやる。計12冊もあって、固定クリップを外して順に確認。
 3回にわたって作業を持ち越している2冊の本は無事にすべてのボンドが固まって、ようやく作業完了となった。


 残る10冊は前回新たに手掛けた修理本だったが、集中して手早く処理しすぎたせいで、どこをどう修理したのか、クリップを外して調べても、思い出せない本が複数あった。

 ともかくも状態を確認し、ノド部分(ページの谷間)の接着が不十分な本を4冊発見。急ぎすぎたせいで、修理箇所の確認が多少おろそかになった可能性はある。
 新たにボンドで補修処置を施し、1ヶ月後となる次回までの持越し作業となった。


 この日の作業は持ち越し本の確認と追加補修に追われ、新たな補修には着手できなかった。まあ、こんな日もある。

 作業終了後、残っていたメンバーに係員から大事な発表があった。その詳細に関しては、来月にならないと書けない。もしかすると、ボランティアの形態そのものが、来年度あたりから変わるかもしれない。
 永遠に留まるものなど何もなく、人もモノも常に流れてゆくのがこの世というものだと、改めて思う。

2025年10月19日日曜日

ラスト屋外イベント

 今季最後となる区内市民広場での路上イベントに参加。屋外会場の宿命で、暑さ寒さや風雨の影響を受けやすく、開催は5〜10月の雨が降らない日に限定されている。その「天まかせ」の部分が魅力と言えなくもない。
 今年は8月が雨で流れ、計5回の開催となった。私は6月が多忙で参加できず、今回が今年4回目。参加率としてはまずまずか。


 雨の予報もあったが、幸いに晴れた。しかし気温は10度前後と寒く、昨年同時期の経験をふまえて、セーターやマフラー、インナータイツにカイロ等々、厳重な防寒対策を施した。
 10時40分に車で出発し、会場到着は11時10分。今年ラストとあってか集まりは悪くない。私のエントリーは12番目で、締切りの11時半までに計15組がエントリーした。

 定刻通りに12時からイベント開始。私の出番は早めの5番である。最後なので、いつもトップを務める代表のMさんは大トリで?との話もあったが、結局いつも通りのオープニングとなる。


 参加者の内訳は弾き語りが10組と突出していて、すべてがギター系。楽器演奏が3組、マジック1組、ダンス1組。エントリーが前回より5組多く、気温が低くて時折小雨がパラつく陽気とあってか、大半の参加者が2曲のみの演奏となった。
 あっという間に出番がやってきて、12時40分から歌い始める。参加者数が読めず、考えたすえに3曲と2曲の全く異なるセットを用意した。
 参加15組と確定した時点で3曲セットは難しいと判断。「抱きしめて」をテーマに、およそ10分で2曲を歌う。

 サヨナラ模様」(フォーク)
 抱きしめて」(昭和歌謡系オリジナル)


 腰痛は小康を維持していたが、寒暖の変化で喉の調子はいまひとつ。黒豆茶やのど飴で調整したが、特に1曲目で声枯れを自覚した。
 2曲目で多少持ち直し、出来としては60〜70%程度。悪条件下で致命的なミスはなかったので、よしとしたい。

 出番が終わってようやく緊張から解放され、珈琲と共にサンドイッチを食べつつ、他の出演者の演技を楽しむ。
 オーディエンスは参加者を含めて30名ほどと、寒い割にはまずまず。気温は11度までしか上がらなかったが、時折顔を出す陽光に救われた。昨年は寒さに耐えきれず、広場横にある展示電車内に逃げ込んだものだが、今年はずっと外の椅子でイベントを見届けた。


 ラストの女性7人によるベリーダンスで賑やかに締めくくり、14時45分に今年の全予定が終了。大きな事故もなく、無事に終えたことが何よりだった。
 代表のMさんによる挨拶と共に、来年も同じ要領でイベントが継続される旨が宣言された。縛りや責任が軽い自由な場で、現状の自分には向いている。今後も極力参加したいと考えている。

2025年10月18日土曜日

もう喜寿ですか

 長男一家がやってきて、妻と私の誕生会をやってくれるという。先月も敬老家族会をやったばかりで、夫婦での誕生会は先日寿司店で済ませた。お祝い続きだが、せっかくの気持ちなので、あれこれ準備した。

 最寄りの回転寿司店で待ち合わせ、長男だけがなぜか自転車でやってくる段取りは従来通り。14時過ぎには全員が集合した。


 まずはバースデーケーキの披露。可愛らしいが、ちゃんと祝詞も入ってる。さっそく切り分けて、みんなで食べた。

 続けて「ゴールデンメイプル」という大丸札幌店でしか手に入らないという高価な焼き菓子をいただく。並べてもすぐに売り切れてしまうそうで、残2個をかろうじて入手したらしい。
 ニセコ山麓で作ったバターを12%も使ったお菓子で、ビスケットやマフィンに近いが、食べたことのないような濃厚な味がした。


 さらには、上品な薄紫色のシャボンフラワー(石鹸素材の観賞用)をいただく。孫娘の手書きオリジナルカードがついていて、単なる誕生会にしては色々と豪華過ぎないか?と思いきや、なんと今回は「喜寿祝い」をかねているという。
 喜寿といえば77歳で、てっきり来年と思っていたら、数え年なら今年なのだとお嫁さん。彼女は伝統を重んじる九州で生まれ育っているので、1年前倒しとなったようだ。


 スポーツ観戦やギター&マイク遊びなどに興ずるうち、夕食タイムの17時が到来。こちらは回転寿司テイクアウトに鶏唐揚げ、煮物などの定番メニューが並んだ。
 今回、飲み物はカルピスピーチの炭酸割りを用意したが、孫娘を中心に好評。お代わりを連発された。孫娘の好き嫌いは激しいが、しばらくはこれでいけそう。

 19時に最寄りの地下鉄駅まで送り届けて解散となる。思いがけない喜寿祝いとなり、速い時の流れを痛感する。

2025年10月16日木曜日

紙媒体でも旅行記

 1年がかりでまとめ終えた旅行記「稚内ひとり旅〜16歳の夏」は、WEB版を先行して1ヶ月前に公開した。閲覧数はブログ経由のみしか把握できないが、それなりに読まれている。
 発表はWEB版だけでもよかったが、当初は紙媒体での製本を考えていて、考えたすえ、やはり手にとって読める形態でも作ることにした。

 20歳のときに企てた自転車放浪記「さすらい…3000キロ」は、当初紙媒体だけだったものを、30年後にWEB版を作ってネット公開している。
 今回は逆パターンとなるが、記録としてはそれぞれ異なる特徴を持つ両方あることが望ましい。

 旅行記はPagesというMac純正ソフトで文書ファイルにまとめてあり、WEB版はここから変換して作成した。紙媒体を作る場合、単純にプリンタで打ち出すだけだが、その手法に関してはかなり悩んだ。
 20歳時の旅行記では、レポート用紙に手書きした記録を写真と共にレイアウトし、A4版スクラップブックに貼った。それに習い、プリンタで打ち出した写真を含む記録をスクラップブックに貼ろうと考えた。

 手持ちのスクラップブックに適当なものがなく、100均のダイソーとSeriaを探すと需要が少ないのか、商品自体が見当たらない。
 ちょっと困って他のファイルをあたると、SeriaでA4版のクリアフォルダが多数見つかった。
 音楽系の資料や終活用ファイルなどで使っていて、デザイン面でも優れている。20ポケットの紺色のフォルダがあり、34ページある旅行記がちょうど収まる。最初の思惑からは外れるが、迷わず買った。


 印刷する用紙は、両面印刷が可能な手持ちのA4版高画質マット紙(ELECMスーパーファイン紙)を使うことに決めた。オリジナルCDのブックレット印刷用に買ったもので、今後使う予定もない。
 0.206ミリの厚手で仕上がりが美しく、両面印刷ならフォルダ内でかさばらず、収まりがよい。

 乾燥時間を考慮し、一気に両面印刷せずに2日かけて片側ずつ印刷。WEB版には掲載できない自転車のカタログや、お世話になった方々の実名も載せた。フォルダの最後には当時の写真原版と葉書や電報などの現物資料も入れ、ぴたり収まった。

 改めて読み直してみると、PC上で見るのとは一味違う読み物としての新しい魅力を感じる。閲覧は家族などの限られた範囲でしかないが、やはり作ってよかった。

2025年10月12日日曜日

冬の気配

 街の紅葉は遅々として進まないが、秋をすっとばして冬がいきなりやってきたように寒い。10/10には近隣石狩アメダスの最低気温が3.6度まで下がった。
 ついこの前までエアコン(我が家にはないが)を点けたり、夜まで窓を開けたりしていたのがウソのよう。

 たまらず「試運転」を口実に、暖房ボイラを夕方から3時間ほど点けた。記録がはっきりしないが、10月としては最速かもしれない。
 以前にこのブログで「10月中旬のこの時期には、秋から冬へと季節が一気に移行する「秋冬日」である」と記したが、その時期がやってきた。

 これにあわせ、掛布団を上から2番目の厚さに替え、電気敷毛布も使い始めた。衣類では毛糸の靴下とインナータイツを着用。

 若い頃に比べて暑さに対する身体の変化は感じないが、寒さには明らかに弱くなっているので、早めの対策である。
 寒がりだった生前の父は、確か9月くらいからモモヒキを離さなかった。不思議に思っていたが、いまとなってその気持ちが理解できる。

2025年10月9日木曜日

ヒガラの災難

「あんなところに小鳥がいる!」と台所にいた妻が叫ぶ。鳥くらい珍しくない地域だが、場所がウッドデッキ近くらしい。
「バードストライクかも」と応じると、ちゃんと動いているわ、と妻。
 そっと回り込んでテラス窓越しにうかがうと、白と黒と茶の混じった小鳥がウッドデッキ床に止まっている。時折首が動くから、死んでいるわけでも失神しているわけでもない。
 どうも様子がおかしいので、ガラス越しに写真をまず撮り、玄関側から回り込んでウッドデッキ側に出た。

 近づいても小鳥の様子は変わらず、首は回すが飛び立つ様子はない。デッキ床にあがって「どうした?」と声をかけ、手で捕まえようとしても全く動こうとしない。野生の鳥なのに、これはおかしい。


 よく観察すると、止まって見えたのは姿勢のせいで、脚が全く見えない。どうやらウッドデッキ床板に設けられた15ミリほどの隙間に、両脚がすっぽりハマってしまい、身動きがとれない様子。
 おそらくはデッキ床にいた虫でも食べに来て、誤って両脚ごとハマってしまったのだろう。

 このまま放っておくわけにもいかず、無理につかまえると脚を傷つけてしまいそうだ。考えたあげく、止まっている床板ごと持ち上げて脚の様子を調べようとした。
 うまい具合に止まっている場所が取り外し可能な点検用の床板で、端からそっと持ち上げ、30度くらい左に傾けたとたん、鳥は一気に空へと舞い上がって飛び立った。どうやら傾けたことで脚が自由になり、束縛から解放されたらしい。まずはよかった。
 家に戻って写真をGoogleレンズ(AIによる画像解析ソフト)で調べると、「ヒガラ」であることが判明した。近所では見かける鳥だ。

 Googleレンズはよく利用する。写真内の外国語を翻訳してくれ、花や動物はかなりの確率で正式名称を教えてくれる。
 マウスの右ボタンで一発検索が可能。スマホでも同様に使えて重宝するが、人名は苦手で検索を拒否されることが多い。

2025年10月6日月曜日

修理に追われる

 5週間ぶりの地区図書館〜本修繕ボランティア活動日だった。第1第3月曜日が基本活動日だが、稀に月曜が月に5回あったり、途中で振替休日が入ったりすると、長い間隔が空くことになる。
 早めの9時10分に到着。こんなに早いのは記憶にない。間隔が空いたせいで、修理対象棚には本が山積み状態。修理を持ち越している本2冊の作業からまず始める。

 3回目となる絵本の修復は、平綴じして背に寒冷紗を貼ったのち、片側だけを見返しと表紙の間に入れて接着させてあったが、当初から見返しに傷みがあり、本体とややズレて固まっていた。
 反対側の処理をやりつつ歪みを修正したが、ズレは完全には戻らない。ひとまず本体の接着を優先し、見返しの修正はボンド硬化後の次回に持ち越しとなった。計4回にも及ぶ繰り越し作業である。


 続けてこちらも1年前から延々と修正を強いられている分厚い昆虫図鑑に取り掛かる。

 前回はノコギリ補修からタコ糸での平綴じ補修への大幅変更を終え、本体の背に寒冷紗を貼った。今回は寒冷紗を見返しと表紙の間に入れてボンド接着する工程。本体の状態がまずまずで、両側を一度に接着することにした。
 時間は短縮できるが、ボンドが固まる前に位置決めと調整、固定までを一気にする必要があり、技術的には難しい。ボンドに水を足して硬化を遅らせつつ、慎重かつ素早く作業。
 前回補修でもあった本体と表紙との微妙なズレを「背の部分を床に叩きつける」という力技で修正。直後に自作の大型木製クリップで固定した。次回で作業終了となることを祈りたい。



 持ち越し作業が終わって、時計は10時間半あたり。続けて修理対象棚に並んでいる本を順に片づける。
 多くはノド(ページの谷間)部の外れで、ページがバラバラ等の難しい本はない。雑談もせず流れ作業で黙々と作業し、12時過ぎまでに持ち越し分も含めて、計12冊の本を処理した。数としては新記録である。
 指定された自分のエリアに本が並びきれず、一部は記名カードなしの下の段に並べて係員の了解をもらう。

 休憩ナシで3時間も根を詰めたせいか終了後に腰がピリピリ痛んだが、補修用クリップも使い果たし、修理対象棚の本は2/3ほど消えたので、よしとしよう。

2025年10月4日土曜日

やっと売れたメルカリ

 7月上旬にメルカリに出品した「EXPO'70 公式ガイドマップ」が売れたとの連絡が、昨夜突然飛び込んだ。55年前に大阪で最初に開催された万博のガイドマップで、いまでは入手困難なレア物。

 開催中の関西万博に合わせて1,000円で出品したが、過去2回の出品に比べて反応が鈍く、すっかり当てが外れた。
 やむなく定期的に100円ずつ価格を下げ、9月上旬には700円に設定したが、大きな動きはない。


 関西万博の閉幕が迫り、このまま売れ残れば出品取り下げか、さらなる値下げも考え始めた矢先の購入連絡で、3ヶ月かかってようやく売れた。実に長かった。
 商品は実際に万博会場を見学するつもりで当時200円で購入したもの。東京から自転車で会場を目指したが、旅の途中で気が変わって見学を断念した。この顛末は「万博を見なかった」と題して地元紙エッセイ欄に投稿し、8月中旬に掲載されている。 

 不要になったガイドマップは捨てるに惜しく、そのまま大切にバックに忍ばせ、3,000キロの道のりを共に旅した。当時20歳の私が企てた冒険旅行を見届けた証人のような存在である。
 多少の感傷はあっても、いまの私には不用品であることは確かで、今年の目標のひとつだった「メルカリ出品」の3番目として白羽の矢が立った。


 今回、説明写真は過去最高の12枚を使った。過去2品と比べて傷みがやや目立ち、その詳細な説明が必要だった。幸いに地図本体と説明文の傷みや汚れは少ない。
 そんな事情から価格は控えめに設定。すぐに売れることも想定し、梱包は済ませてから出品手続きした。

 昨夜は梱包の見直しをやった。本体はビニール袋で封印し、二つ折りの段ボールで挟んだのち、周囲を布ガムテープで固定。さらにA4封筒に入れたが、想定していた「らくらくメルカリ便〜ネコポス」では、通常の角2封筒では大きすぎることが判明。
 急きょ封筒サイズを詰めて糊づけし、基準内の220×305に収めた。もし「ゆうゆうメリカリ便〜ゆうパケット」を利用していればそのまま送れたが、送料が20円高くなって、持ち込み先も自宅から遠くなる。


 一夜明けて最寄りのヤマト運輸営業所まで歩いて手続きに行った。要領は最初の出品を「らくらくメルカリ便」でやった経緯を自分のブログに詳しくまとめてあり、それを参照。
 メルカリ出品と送付手続きも3度目で、大きな戸惑いもなく終わった。残るは先方到着後の評価待ち。
 何も問題がなければ、配送料210円と販売手数料70円(価格の10%)を差し引いた420円が利益となる。

 ささやかだが不用品がお金になり、出品から送付に至る諸手続きの煩雑さが、流されがちな日常には逆によい刺激となることに気づいた。これがメルカリ出品の大きな利点だったかも。自分にとっては。

2025年10月1日水曜日

10月誕生会

 誕生月が同じ妻と恒例の誕生会をやった。といっても、どこかに出かけて食事をするだけだが、なにもやらないよりはマシ。
 今年はテレビのクイズ番組で当たった「すし券」の使用期限が年末に迫っていたこともあり、以前に住んでいた地域にある老舗の寿司店に寿司ランチを食べに行った。


 調べてみたら、すし券の当選は3年前の7月。なんと2万円分もあって、使う店が限られていたこともあり、ネットで情報収集して、あちこちに出かけた。
 今回の寿司店には、当選2ヶ月後に真っ先に行っている。両親の金婚式や指導していたサッカー少年団の懇親会などにも利用した馴染みの店だった。

 まず定番食料品の買物を途中で済ませ、ランチタイムに合わせて、13時15分前に到着。前回はコロナ禍の真っ盛りで店は閑散としていたが、今回はそれなりの混雑で、駐車場の空きは1台のみ。
 2人ともAランチを注文。最初に行ってから40年近くも経っているが、味は変わっていない。きっかけがないとなかなか行けない店で、回転寿司とは違う味を堪能した。


 帰路にあるM珈琲店で珈琲を飲もうかと前日に調べると、いつの間にかブレンド珈琲が750円になっている。こちらも40年ほど前にはよく通った店だが、以前は400円ほどだったはず。
 さすがに500円を超す珈琲を気軽に飲むわけにもいかぬ。値上がりしたとはいえ、自宅なら1杯20円ほどで済み、味にそう劇的な変化があるわけでもない。すんなりパスして、珈琲は自宅で飲むことで決着した。