2022年7月8日金曜日

眠気も吹き飛ぶ当選

 居間のベンチでウツラウツラしていたら、携帯が鳴る。見知らぬ番号からで、警戒しながら受けると、
「……の番組スタッフですが、あなたが応募なさったクイズに当選しました!」と、信じがたい内容。
 もちろん特殊詐欺ではなく、地元放送局で毎夕平日に放送されるクイズ番組のことだ。妻と欠かさず観ていて、事前にメルアドを登録しておき、クイズを当てて10ポイントたまるとネット経由で応募できる。

 毎回テーマがあり、「30〜50代女性に聞きました。好きな果物は?」といった簡単な内容。2〜5位のどれかを当てると4ポイントで、ランク外や1位を選んでしまうと1ポイントのみというシステムだ。
「1位をあえて外し、2〜5位をねらって解答する」という際どさが面白く、もう何年も参加し続けていた。


 直感が勝負だが、2回に1回は当たる。つまり、週に1度は10ポイントたまって応募するペースだった。
 これまで何十回も応募したが、一度も当たったことがない。プレゼントは月替りで、1ヶ月分の全応募者から当たるのは5名限定。競争率は相当なものだろう。延々とハズレ続きで、最近はただのゲームと割り切っていた。

 それがついに当たったというから、驚いて眠気も吹き飛んだ。うれしくてこれまでの経緯を、つい長々と担当者に話してしまう。
 電話があったのが昨日で、景品が早くも簡易書留で届いた。なんと、すし券2万円分である。電話でも聞いていたが、多すぎるので「1万円分」の聞き間違いかと思った。しかし、間違いなく2万円分。
 残念ながら回転寿司系の店では使えず、いわゆる「回らない本格寿司店のみ」なのだった。

 どこに行こうか妻と相談しているが、以前に住んでいた区に、両親の金婚式をやった美味しい店がある。ランチセットやテイクアウトもやっていて、車で30分で行ける。ここが第一候補。
 あまりの幸運に今年の運を使い果たした気がしないでもないが、ハズレにもめげず、コツコツ何年も応募し続けたご褒美と考えよう。