春まだ浅く

　散歩を本格再開したせいか、ここ数日夜のトイレに起きなくなった。ひどいときは3度も起こされ、おちおち寝ることもできずに困っていたが、朗報である。
　頻尿にはショウガ湯が効くと知り、一時期は盛んに飲んでいたが、最近はそれもごぶさた。散歩が効いているかどうか断言はできないが、自律神経失調にも効果的なのは昨年のコロナ禍で確認済み。
　今日は午前中から冬には全く歩けない南東の土手道を散策した。

　春まだ浅く、一部に雪も残る。木々はまだ固い蕾のままで、フキノトウを始めとするわずかな植物が見られるだけだ。
　カラスの鳴き声が遠くから届くが、営巣し始める気配はまだない。襲われる不安なく歩けた。

　母の死に伴う諸手続きで、最後に残された実家の行く末に関し、一周忌を終えた翌日から精力的に情報収集し、具体的に行動している。

　まず第一段階として、未だに亡き母名義のままになっている家と土地を、相続人に登記変更する必要があった。いろいろな考えをまとめ、その後の方向性を決める必要もある。
　わずらわしく、手間のかかる作業だが、残された時間はそう多くない。健康でいるうちに、なんとかまとめあげたい。