実家不動産の行方に関してようやく方向性が固まり、かねてから折衝していた不動産業者と午後から再度の打合せをした。
市内の不動産会社で7人の新型コロナクラスターが起きていて、感染対策は万全であっても、漠然とした不安感はぬぐえない。担当者が行動範囲の広い20代なのでなおさらだ。
人と接触すること自体がリスクを伴う怖いご時世だが、全ての手続きをオンラインで行うことなど不可能。最低限の面会は必要だった。なるべく短時間で済ませようとしたが、マニュアルに従った説明は欠かせないようで、結局は1時間を費やす。
方向性は決まっても、最終決着までには、まだ数多くの折衝と手続きが控えている。自分に課せられた最後の責務と言い聞かせ、乗り切るしかない。
終了後、帰路は中心街を経由してカメラ店と金券ショップに寄る。少し外れた駐車場に車を停め、JR高架下の遊歩道をテクテク歩く。路上ライブのチカチカパフォーマンスを精力的にこなしていた時期によく通った懐かしい道だった。 まずカメラ店に行き、もはや使う予定のない古いフィルムカメラと交換レンズ類の買取を打診。査定に30分かかると言われ、待ち時間を利用して近くの金券ショップに回る。ここでは投稿謝礼などで頂き、使う予定のない商品券や図書カード、古いテレカを買い取ってもらった。
テレカは50度数で査定額200円だったが、商品券類はどれも90〜92%の買取査定額で、ちょっとした臨時収入になった。
30分後に行ったカメラ店では、カメラ本体や交換レンズ等9種類を持参したが、どれも二束三文の査定額で落胆する。査定額ゼロの品も2つあった。
ネットで試みた査定額はそれなりだったが、どの品も内部にカビが発生していて、商品としての価値は低いという判断。全部併せてもガソリン代の足しになる程度だったが、骨董品的価値もなく、すっぱり処分した。燃えないゴミで出すよりマシと自分を慰めたい。