2021年1月22日金曜日

スマホ前提社会に抵抗

 新聞やチラシに「QRコード」なるものが印刷され、「詳しくはこちらで」などと添え書きされるケースが増えてきた。もともとは日本の自動車部品会社が開発した仕組みで、黒と白のドットの中に、多くの英数字情報が埋め込まれているとか。
 アメリカで生まれたバーコードに比べて情報量が多く、インターネットの長いアドレス表示に多用される所以。最近のスマホには、かざすだけで読み取れる機能があり、利用に拍車がかかっている。

 先日の新聞に興味深いエッセイが載っていて、ヤマに差し掛かったところで「続きはこちらで」と、オドロオドロのQRコードが。広告サイトへの誘導なら許せるが、さすがにやり過ぎではないか?
 最近使い始めたスマートウォッチはアプリとペアリングさせて時計を合わせる仕組みだが、案内アドレスがやはりQRコードのみの表示。テレビのニュース番組でもよく見かける。

QRコードを読み取って時計を合わせる

 世の中全体がスマホ所有を前提として動き始めている気がする。PayPayに代表されるスマホ決済アプリ、新型コロナ接触確認アプリCOCOA等々、スマホを持っていない者が損をしそうな社会の足音がヒタヒタと迫っている。

 調べてみると、2020年の2人以上世帯スマホ普及率は85%弱。単身世帯に限っても65%弱で、つまりはスマホを持たない者は完全に社会の少数派に追いやられているのが現状らしい。
(70歳以上は利用率40.8%という内閣府の2021.1最新調査あり)
 インターネットはWi-Fiルータにつないだ3台のPCで行い、外出時の通話はネット接続機能のないガラホ。これまでは特に不自由なく生活してきたが、今後仮に「スマホ当たり前社会」に包囲されてしまうと、残りの人生に不自由を強いられかねない。

PCでQRコードを読み取る

 そんな世の流れに抗うように、QRコードをPCで読み取る方法をあえて試みた。
 まず対象QRコードをデジカメで撮影し、画像をPCに転送。QRコードを英数字に変換してくれるサイトを利用し、求めるサイトにアクセスできた。
 スマホでの直接読み取りに比べるとややタルいが、ともかく読めた。PCの大画面で閲覧できる利点もある。

 スマホを持たない大きな理由は経済面。どう計算してもWi-Fiルータ&ガラホのほうが安くつく。
 ただ、最近はいろいろと安いスマホサービスが増えているようだ。現状ガラホの機種分割払いが終わる2022年3月をメドに、切り替えを検討すべき時期かもしれない。

《2022.3.10 追記》
 手持ちのガラホカメラにあるQRコード読み取り機能を使い、下記いずれかの手段でPCで読み取れることが判明。

1)コピーしたURLをWi-Fi接続後Gmailで下書き保存し、PCで開ける。
2)コピーしたURLを「私の情報」のメモ欄などにペーストして保存。そのままPCにBluetooth送信して、ダウンロードフォルダに転送されたvcfファイルからURLを読み取る。(こちらが簡単)