2020年2月26日水曜日

生き延びるために

 新型コロナウィルスによる北海道初の死者がとうとう出てしまった。場所は道南の函館で、「高齢者夫婦とその子供の3人暮らし」「無職」「最近の海外渡航歴なし」「濃厚接触なし」「高血圧症で治療中」と、多くの符号が私たち夫婦と一致する。
 感染ルートが不明なのが特に怖い。食品や日用品の買物程度しか外出していないのだとすると、いったいどこから感染したのか?
 同居する子供の情報が全くなく、周辺行動の詳細が不明なのが余計に恐怖心をあおる。これでは備えようがない。

 亡くなった方(性別不明)は16日に咳が出始め、翌日に入院。その後も病状は改善せず、25日に亡くなったという。陽性反応は死後に判明したらしい。
 発症9日後という、まるで転げ落ちるような死へのスピード。本当に怖いウイルスだ。
 実は一昨日の3連休最終日に、長男一家を招いて久しぶりに夕食会をする予定だった。しかし、世間がこのような状況で、孫娘に咳と痰の症状が出たこともあり、来月に延期することにした。
 マスクや手洗いの除菌対策は万全のようだったが、いまは全く症状のない患者も数多く市中にいるらしい。たとえ家族でも用心するべき時期だった。

 私には大腸ガンと咳喘息の持病があり、妻は高血圧症で2種類の薬をずっと飲んでいる。万一罹ってしまうと、悪化するのは目に見えている。用心しすぎるくらいでちょうどよい。

 延期の結論を出したその連絡メールに、「新型コロナウィルス防御対策」として、これまで自分なりに調べた手段を列記し、他の子供たちにも同時送信した。(真偽の程は各自でお確かめください)
すべての公共の金属プラスチック(ドア取手、手すり、スイッチ、レバー、ボタン類)に直接手でふれない。 ウイルスは金属プラスチックだと最長9日生きているらしい。
 やむを得ずふれる場合は毛糸などの手袋をする。衣類だと数時間で消えるとか。 手袋は定期的に洗う。
(手袋がないときは、袖などをつまんで代用)
(握ったゲンコツや肘、足を使うのも有効)
 公共のトイレは極力使わない。やむを得ないときでも、ハンドドライヤーは絶対使わない。
 うがいで最も効果的なのは、水で直接鼻孔を洗い流す鼻うがい。
 エレベーターは乗るなら一番奥でドア方向を向く。
 病院や宴会系の場など、不特定多数が長時間集まる場は避ける。
 部屋の換気をよくし、栄養と睡眠を充分にとる。

 究極の対策はどこにも出かけず、誰にも会わないことだが、最低限の生活を維持するため、現時点で自分がやれるささやかな防御策。なんとかウイルスから逃れ、生き延びるために。