2020年2月19日水曜日

屋根雪下ろしから解放

 春間近と思いきや、このところ断続的にまとまった雪がふり、近隣土木センターの積雪深は77センチに到達。いつの間にか平年値の71センチを超えている。累積降雪量でも平年値の88%で、決して少雪という傾向ではない。
 それでも雪が少なく感じられるのは、降ったあとに暖気がやってきて、雪をどんどん解かすから。例年より雪かきが少なく、過ごしやすいのは確かで、こんな冬なら大歓迎だ。


 初めての冬を迎えた新車庫の評価をするべく、脚立を出して屋根の様子を間近で見た。積雪深は横に位置する母屋外壁を固定した455のボルト間隔から推測し、最大部分で80センチほどか。土木センター数値とも一致する。

 気温の上昇で雪は湿って重く、屋根荷重としては最大の時期と思われる。脚立に上って梁を真横から観察し、たわみ量を眼視で追ってみた。

登り梁の様子

 計10本ある登り梁(38×220ツーバイ材)のたわみはほとんど見られない。設計値では140センチの積雪に対し、10ミリのたわみが発生する計算で、積雪80センチなら6ミリ程度になるはずだが、最も雪が深い母屋側の梁を見ても、はっきり確認はできない。
 実は10本のうち6本は2本1組の挟み梁を採用しているが、梁間隔が10センチと狭い関係で、計算上は安全側で1本として荷重計算をしている。この余裕分が予想以上に効いている。

桁の様子

 登り梁を支える桁(38×184ツーバイ材×2本)のたわみ量も観察したが、こちらも限りなくゼロに近い。設計値では140センチの積雪に対して2.6ミリ、積雪80センチなら1.5ミリ。仮に計算通りだったとしても、眼視では確認しにくいレベルだ。

 入居後20年で屋根積雪が100センチを超えたことはなく、仮に超えても強い風で飛ばされてそれ以上積もることは考えにくい。将来的に設計値140センチに迫る可能性は低く、長年苦しめられた車庫の雪下ろしからは、ようやく解放されたように思える。