2014年3月27日木曜日

心臓精密検査

 午後から近くの循環器内科に行った。実は昨年の市集団健診で、心電図に異常が出た。以前にも指摘された心肥大の疑いである。
 担当医からは二次検査を勧められていたが、40代後半に同様の理由から心臓の精密検査を受け、何も問題がなかったこともあって、しばし放置していた。

 その後、大腸ポリープ~大腸ガンの騒動などあり、これに歯の大規模治療も重なって、ふと気づくと、1年近くが過ぎようとしていた。大腸ガンと歯の治療がヤマを越えたこともあり、ようやく心臓の二次検査を受ける気になった。
 検診通知表を再確認すると、心電図の項目に所見があり、「陰性T波」「ST上昇」と記載がある。ネットで調べると、「陰性T波」は心肥大に関連する兆候で、これはすでに折り込み済み。問題は「ST上昇」で、「心筋梗塞になる一歩手前の状態」と怖いことが書いてある。
 このところ病院漬けで、気持ちとしてはウンザリだったが、循環器系に問題があって治療手術を受けた知人が複数いる。思い立ったいまが、行くべき時だと考えなおした。


 午後の診察は13時30分からで、5分前に受付。それほど混んでなく、15分くらいで最初の診察を受ける。
 持参した市検診通知表の写しを見ながら担当医が、「もしこの診断通りだったら、心筋症か心筋梗塞の疑い濃厚で、かなり重症ですよ」と脅かされる。単なるエコー検査だけでは駄目で、CTを使った本格検査をやることになる。

 不安に苛まれつつ、心電図→エコー検査→冠動脈CT検査→レントゲン(正面&側面)、と休みなく検査が続く。冠動脈CT検査では心拍数を減らす薬と注射を同時に実施。終了は3時間後だったが、これほどの検査が、初診日に一日で済んだことに驚く。
 そして再度診察室に招かれたが、結果は「問題なし」。20代後半、40代後半の精密検査と同じ結果で、拍子抜けした。
 血圧も何ら問題なく、「心臓も血管も年の割には若い」と太鼓判を押される。このところ大腸や歯で老いを間近に感じ、かなり落ち込んでいただけに、ちょっと嬉しくなった。

 それでは時折起こる動悸や不整脈はなぜ?と、率直な疑問をぶつけると、「まあ、不整脈のない人はいない、といっていいくらいですから」と受け流された。
 処方されたのは「ワイパックス」という錠剤。動悸が発生し始めたら、直ちに1錠飲みなさい、とのこと。家に戻ってネットで調べたら、要は抗不安薬(鎮静剤、精神安定剤)の一種である。推測だが、心臓や血管には何も問題ないので、不整脈の原因はストレスである、ということではないのか?
 こちらも推測だが、大腸ガン発病の要因にも、ストレスが強く関わっているように思える。いかにしてストレスを持ち込まない、そして溜めない生活を心がけていくかが、今後の我が人生の大きなポイントであるらしい。

 治療費は薬代も含めて20,600円。15年前の検査では運動負荷心電図やホルター心電図(24時間心電図)もとったので、検査も3日間、3万円強かかった。安心料としては妥当なところか。
「心配でしたら、定期的に受診を」と勧められたが、ガン検診と同じサイクルではちょっと辛いので、さすがに毎年受ける気にはならない。