2009年11月30日月曜日

プリンタ問題決着

 A3プリンタ問題に、ようやくケリをつけた。昨日から試みていた、自力でのプリンタヘッド洗浄は、一日を経てもよくも悪くもならず、相変わらず一部の色に欠けがある。このままでは、精密な色表現は出来ない。
 そこで以下のような決断をくだした。

1)現状のA3プリンタは、モノクロかそれに近い印刷には問題なく使えるので、そのまま予備機として保持。
2)精密表現を要求されるA4版以下のカラー印刷には、新しくA4対応のカラープリンタを買う。
3)精密表現を要求されるA3版カラー印刷が必要になった場合、外注でしのぐ。
(この2年間で、一度しかなかった)
4)A4版以下のモノクロ印刷には、維持費が最も安いモノクロレーザープリンタを使う。


_実は最新型のA4対応カラープリンタ「キャノンiP4700」を、すでにアマゾンで注文した。価格はどこよりも安く、12,000円弱。キャノンプリンタの規準修理費9,450円とそう変わりない。木曜あたりに届く予定だ。

_このiP4700には、CDやDVDタイトルを直接印刷可能な専用トレイが付属している。つまり、最近急増しているCDやDVDタイトルの印刷が、ラベルなしで出来ることになり、面倒な貼付け作業からも解放され、ラベル分の費用が浮く。
 画質はこれまでよりもかなり良くなる。たとえばノズル数は現状の倍ほど。解像度も縦4倍、横2倍に増える。
 プリンタ環境の急変により、仕事部屋の体裁も一部模様替えすることにした。写真は現状の仕事机まわりだが、正面にあるA3プリンタを木製ラックごと右側の壁に移し、A3プリンタは右にある予備パソコンにつなぐことにした。
 A3プリンタの出番は今後あまりなくなるので、この位置で充分間に合うだろう。

 正面には、現在右の壁際に置いてある小さめの木製ラックを置き、上段には新規カラープリンタを、下段にはこれまで通り、モノクロレーザープリンタを置く。これにより、正面仕事机の足回りも、18センチ広くなる。めでたし。

2009年11月27日金曜日

愛と義

 昨夜、ノルマ分の仕事をすべて終えたのが午前4時。さあ寝ようかと念のためメールボックスを開くと…、何ということか、午前3時のタイムスタンプで、取引先からメールが入っている。
 夕方に納めた20棟分の校正で、待てど暮せど校正があがってこないので、業を煮やして独断で完成させた分である。納期が目前に迫り、ハウスメーカーも中間代理店(私にとっての取引先)もようやく本腰を入れ始めたようで、ちょっと遅過ぎますって。

 11/27が校了日なので夜食をかきこみ、眠い目をこすって作業にとりかかったが、かなり手こずった。終わったのが朝の7時半。妻はとうに起き、飲物など作ってくれる。
 その後、倒れるように眠りにつく。昼近くによく分からない内容の電話が取引先からあったが、眠くてよく覚えていない。いや、覚える必要のない内容だった。
 16時に起き出し、朝だか昼だか夜だか分からない食事をとっていると、再び電話が鳴る。一昨日納品の10棟にまたまたの修正が出たので、すぐに直して夕方までに送って欲しいという。あのう、すでに夕方なんですが…。

 なぜか体力は回復していて、すぐに修正に取りかかる。「ウッドデッキの位置変更」という手強い修正がこの期に及んで飛び出し、またまた手こずる。ウッドデッキが動くと、庭の構成がすべて変わってしまうのだ。
 しかもこの変更、表通りに面した玄関ポーチの真横にウッドデッキがくるもので、どう考えても私が決めた当初の位置のほうが、プライバシー面で優れている。生身の人間の暮しというものを深く考え、理解していれば、こういうことにはならないのだが、まあ、泣く子とクライアントには勝てませぬ。おっしゃる通りにしときましょ。


 作業の合間に、断続的にクリスマスイベントのポスターと、チケットの作成印刷作業をやる。昨日、たまに行くライブハウスから頼まれたもので、こちらも急ぐらしい。
 先日の名刺の件もそうだが、忙しいときに限って、この種の依頼はなぜか集中する。これぞマーフィーの法則。人生、そういうものだ。
 しかし、義理のある方なので、断ることなどできない。大河ドラマではないが、「愛と義」は、すべてに優先する。ここをおろそかにしていると、のちのち痛い目に合うよ。60年生きて、そんな事例を数多く目撃してきた。

 プリンタの調子はイマイチだが、今回も運良く青の色はほとんどない。クリスマスだからね。何とか30枚分のチケットを無事印刷し終えた。
 このあと、はみ出した分をカッターで1枚1枚カットする。名刺ほどではないが、手間はかなりかかる。
 修正作業に火を吹いている最中、インタホンが鳴って町内会長がやってきた。近隣の街路灯の電球が切れているので、対処して欲しいとのこと。町内会の防犯部長を仰せつかっているので、こちらも責任がある。またまたマーフィーですな。
 その際、来春の連合町内会新年会への出席を打診された。なんでも副会長が別の新年会で出られないそうで、その代役。しかし、酒席は最近とみに苦手になっている。ライブ関連でも、演奏中に酒を伴うものには、基本的に食指が動かない。
「宴会の類いは苦手ですので、他の方に…」と、丁重にお断りした。こちらは防犯部長の務めを果たすことで、充分に「義」はつくしている。

 夜、朝納めた20棟分の修正がまたまた入る。明日正午が締切とか。果てしなき闘いである。今夜はいったい何時に寝られるだろうか。ううむ…。

2009年11月23日月曜日

隙間な時間

 カラープリンタの調子がまた悪い。CDラベルの色のイメージがいつもと少し違うので、気になってテストプリントをしてみると、青インクにわずかなカスレがある。クリーニングを何度やっても復活しない。
 最近は用心して純正インクしか使ってないが、春先に9,450円も出して修理したばかりというのに、どういうことだ?買ってすでに6年半、いよいよ寿命がやってきたか。

 忙しいのでそのまま放っておき、楽譜の印刷はモノクロレーザープリンタで間に合わせていた。しかし、先週末に知人から、私がデザインした名刺の増刷を頼まれている。お店をやっている方だが、なかなか評判がいいそうで、欲しがる人が急増とか。
 以前に一度もらった人が、デザインが変わったからといって、またもらうものなのだろうか?ともあれ、在庫が底をついたそうで、早急に作って送らねばならない。


 ネコの手が借りたいほど忙しいといいつつ、うまくやり繰りするのが時間というものである。仕事の隙間をぬって、ひとまず50枚だけ印刷し、1枚ずつカッターナイフで切った。手間はかかるが、名刺専用紙を使うより仕上がりがきれいで、コストも大幅に安い。
 色は黒と赤系が中心なので、特に異常はみられない。ともかくも終わらせ、すぐにクロネコメール便で出してきた。日頃から世話になっている方でもあり、義理をはたせて、ホッとした。
_さて、問題はカラープリンタである。この際、新しいのを買うべきか、検討しなくてはならない。

 これまではずっとA3対応品を買ってきたが、メール納品が大半になってきた最近では、A3サイズを使う機会は激減している。今年になって使ったのは、わずか2度。この2度が今後も続くかどうかの判断が難しい。
 ちゃんとしたのに買い替えよ、と妻は進言するが、完全に動かなくなったわけではないので、もう少し迷ってみる。

2009年11月22日日曜日

寄り添う歌

 連休のまっただ中だが、昨夜も明け方まで仕事。しかし、今日は以前から依頼されていた、介護施設での訪問ライブがある。いつもより少し早めに起き、ギリギリまで仕事を続ける。
 ライブは14時過ぎからだが、市内でもかなり遠方なので、車で1時間近くかかる。時計をながめつつ、12時過ぎからリハを始めた。
 徹夜続きだが、ハーブティーやショウガ湯で調整したおかげで、喉の調子はまずまず。12時45分を過ぎて荷造りにかかり、軽い昼食を食べて1時過ぎに家を出た。
 ほぼ予定通り、14時少し前に先方に着く。すっかり顔なじみのホーム長さんが玄関前で待ち構えていて、顔を合わせるなり、
「菊地さんの還暦コンサート、実は始めから最後まで回廊の暗がりのなかで、ひっそりと見てたんです」と言う。一瞬なんのことかといぶかったが、事前に案内ハガキを出していたのを、すっかり忘れていた。
 声を全くかけてくれなかったのは、手ぶらでやってきたせいなのかもしれないが、
「歌い手にとって最大の贈り物は、ライブを聴きに足を運んでくれること」

 なのである。忙しいスケジュールを調整し、わざわざ見にきていただいたことがうれしく、ありがたかった。


 最初に11月の誕生会イベントが20分あり、14時20分からライブは始まったが、そんな事情から、体調の悪さを充分にカバーするほど、気持ちは乗った。
 今日歌ったのは、以下の12曲。(歌った順)

「高校三年生」「里の秋」「ペチカ」「丘を越えて」「バラが咲いた」「涙そうそう」「おかあさん」「蘇州夜曲」「二人は若い」「月の沙漠」「知床旅情」「りんごの木の下で」

 いつものように、MCは曲名紹介程度で、淡々と歌い継いだ。聴き手は職員の方々を含め、70名弱といったところ。
 隣接する厨房でかなりの作業音がし、曲調の静かな「里の秋」で、聴き手も歌い手もやや集中力を欠いた感じだった。体調が万全でないせいか、息が一部続かない歌詞もあったりした。
 ただ、「ペチカ」をシャンソン風にテンポを自在に変化させつつ歌い、これがいい感じに決まった。以降、よい流れでライブは進む。
 今日の課題は、「聴き手を力業で自分の側に引っぱりこむのではなく、聴き手の心に寄り添うように歌う」という、このところ取り組んでいるテーマを、介護施設でも確実にやってみること。勢い、選曲は多くがゆったりした叙情系の歌に集中した。
「明るく楽しくニギヤカに」というイメージからは遠のくが、今年の夏以降、この路線からはどんどん離れつつあり、還暦コンサート以降は完全に「寄り添い、忍び寄り系」のスタンスになっている。

 その方向性を確認するという意図があったが、聴き手の反応から察するに、最悪の体調ながらも、その目標はほぼ達成できたように思う。
 60歳という自分の年齢から考え、「叙情系」への流れは、ごく自然なものだろう。当面はその流れに身を任せてみる。

 叙情系、シャンソン系の両方のイメージを混ぜたような歌唱法で歌った、「バラが咲いた」は、特に強い反応があった。この歌の新境地を拓いたかもしれない。「聴き手の心の中に、小さなバラを咲かせたい」という主旨にも、ぴったりはまった。
 初披露の「蘇州夜曲」は直前まで歌うか否か迷ったが、妻の強い勧めで思い切って歌った。この日の流れに沿っていたこともあり、無理なく収まってくれた。この曲はどのような場でも歌える感じだ。

「月の沙漠」「りんごの木の下で」も初披露。どちらも当たった。「月の沙漠」は普通に歌うと暗くなりがちなので、「矢切の渡し」のイメージで歌曲風に朗々と歌った。この歌はたぶん私にむいている。
 時間の関係で、予定していたエース曲、「いい日旅立ち」が歌えずじまい。しかし、終了は予定ピタリの3時。何事も時間厳守は大事である。

2009年11月18日水曜日

トンネル再突入

 進行中の仕事、私の担当は全100棟中の40棟前後らしく、ここまで順調に作業を進めてきた。しかし、今日になってトンデモナイ修正が出た。

外壁を枠付表示にし、厚さを1.2ミリから1.6ミリに変更する

 これまで壁は作業が早い「中心寸法枠なし単線方式」でやってきた。そのほうが作業が格段に早い。線の太さが1/100で1.2ミリ。妥当なところだ。
 CADをやっている方ならお分かりだが、壁厚を上記の表示方式に変更するとなると、全作業がやり直しとなり、その作業量も膨大。あまりのことに、一瞬めまいがした。
 発端は発注時に各種の仕様を統一し、ひな形を作成して作業を担当する3者(完全別会社)に配布してなかったせい。めいめいが自分の手慣れたやり方で作図してしまったので、ソフトや元の図面は同じでも、細部に違いが出る。
 第1弾の校正で、大元のハウスメーカーから「図面がバラバラ」という厳しいクレームが出たそうで、そりゃそうです。

 いまさらだが、私が音頭をとり、「ひな形ファイルを作り、メーカーの承認を得てから、それに基づいて作図しましょう」ということになったが、何とそのひな形作成責任者が、当然のように私ということになった。
 今日は本来の業務ではなく、ほとんどこのひな形図作成とその修正に時間を費やしてしまった。これから残りの15棟、さらには25棟分の大修正と校正作業が待ち構えている。

 作業が6割がた終わり、少し先が見えていたと思っていた矢先、またまた真っ暗なトンネルに再突入である。

2009年11月17日火曜日

掘り出し物

 仕事の合間に介護施設ライブの練習を少しずつやっているが、しばらくアンプ付スピーカーを単独で使ってなかったので、ラインの接続方法を忘れていた。
 3つある入力ジャックのうち、AUX以外の両方にそれぞれギターとマイクをつないでやると、音質も音量も抜群に安定することを最近発見したが、きちんとメモしておかなかったので、接続は以前のようにミキサー経由で1ヶ所につないでいた。

 ところがこの方法だと、音が割れてハウリングも起きやすい。こんなはずでは…と思ううち、ようやく前述の方法を思い出した次第。今度は各種数値まで忘れないよう、きちんとデジカメに撮って保存した。
 写真の赤いケーブルがギター(エレアコ)で、黒がマイクをつないだミキサーからのケーブル。(マイク直接だと、ゲイン値が小さ過ぎて不可)


「デジカメに撮って資料を保存する」という手段は、かなり有効。以前はバスや地下鉄の時刻表をよく撮っていた。私はやらないが、本屋で立ち読みし、気になった記事を携帯で撮って保存し、本は買わない、というトデモナイ輩もいると聞く。
 このアンプ付スピーカー、ヤマハのVA-10という製品で、定価は1万くらいだが、リサイクルシィップで偶然みつけ、中古品を3,000円で買った。(すでに生産打切り品)
 軽くて音量が6Wと大きく、100人くらいの場でも充分使える。しかも、エフエクターのOUTからAUXにつないでやると、メインPAのモニターとしても使える優れもの。安い割にはよく働いてくれる頼もしいヤツである。

 単1電池6本で動き、いまはサンヨーのエネループ単3を単1ホルダで変換して使っている。ボリューム60%で連続使用なら4時間、断続使用なら10時間くらいは体感的にもつ。
 ACアダプターもあったが、本体より先に壊れてしまい、いまは使っていない。ライブ前日に完全充電して臨めば、どんなライブでまず大丈夫。

2009年11月16日月曜日

生活デザイン

 食卓専用のソース入れをずっと探していたが、ようやく決着の方向が見えた。これまでは店頭にある入れ物をそのまま使っていたが、いかにも愛想がない。
 まず、大き過ぎて邪魔。さらに、メーカーのラベルがデザイン的にいただけない。100円ショップあたりに小型のソースが売っていそうだが、割高になるし、メーカーラベル問題は解決しない。

 醤油さしに関しては、かなり高価な製品を以前に買い、(確か600円くらいした)デザインもよく、漏れも皆無。すでに10年以上も使っているが、ソース入れに関しては、決め手がなかった。
 今回使ったのは市販品ではなく、100円ショップで買ったハチミツの空き容器。本当はライブ用の水入れに使う予定でいた。しかし、容量を測ってみるとわずか150mlしかない。
 最近、1時間を越えるライブでは、150mlでは全然水が足らず、最低250mlは欲しい。せっかく準備したが、ずっと引出しに眠ったままだった。


 ふと思いつき、この容器にソースを小分けしてみると、いい案配である。口の大きさも程よく、注ぎやすい。本体が半透明で、残量が一目瞭然。蓋の色はいかにもソースらしいオレンジ。妻も一発OKで、ほぼこれで決まりである。
「いっそケチャップも混ぜてしまおうか?」とは妻の弁。我が家の場合、ソースの用途のほとんどがフライ専用で、ケチャプを混ぜて使う。粘度がちょっと気になるが、試してみる価値あり。
 この種のデザイン、確か「工芸デザイン」というジャンルに属する。本当は容器そのものを自分でデザインし、作るのが理想だが、廃物や全く別の用途の物を使いこなすのも、立派なデザイン。
 娘が通っていた芸術系高専では、「建築」「環境」「視覚」「工業」「工芸」という5つの選択コース(大学でいうと、学部)があった。私の場合、専門はひとまず建築ということになるが、生活デザイン全般に興味がある。

 身の回りのデザインワークは本当に面白く、あれこれ考えているだけでワクワクする。デザインは生活、ひいては人生を確実に豊かにしてくれると思う。

2009年11月15日日曜日

森の広場の音楽会

 昨日のことになるが、アルテピアッツァ美唄という彫刻公園内にあるアートホールにて催された、「森の広場の音楽会」というクラシック系コンサートに参加した。
 この彫刻公園には先月初め、還暦コンサートにやってきた東京在住の友人の強い要望により、始めて訪れた。その際、現地を案内していただいたTさんからのお誘いだった。

「彫刻公園の中で歌う」という設定そのものに強く惹かれたが、問題は参加の大半がクラシック系の演奏者であること。フォーク系の弾き語りなど、果たして参加可能なのか?という、根源的疑問が湧いたが、その点に関しては問題ないとTさんは言う。
「ジャンルの垣根を取払い、音楽仲間の輪をさらに広げたい」という意向が主催者側にあるようで、それではと、ありがたくエントリーさせていただいた。
 会場はPAなどの音響設備がなく、生音で歌うことが条件である。参加費はないが、協賛するユニセフに、1組500円以上の寄付をすることが、参加条件といえば条件。
 会場は旧小学校の体育館を改装したもので、かなり広い。声が届きやすいよう、そして遠くから見えやすいよう、路上ライブや介護施設のように立って歌うことに決めた。


 あいにく徹夜仕事続きの忙しさで、体調は最悪。しかし、すでにプログラムにも記載されているので、キャンセルなどはもってのほか。多忙のなかで必死に体調を整え、準備した。

 当日は朝からかなりの雨で、前回訪問時も雨に降られた。どうやら、美唄とは雨に縁があるらしい。開始は午後1時で、1組15分の持ち時間で、合計15組が参加する。私の出番は8番目で、およそ2時30~45分あたり。
 早めの11時30分に家を出たが、途中でガソリンを入れたり、冬タイヤの空気圧調整をしたりして手間取り、着いたのは午後1時50分だった。


 会場の床には、彫刻家・安田侃の作品が、あちこちにさり気なく置かれている。雨ということもあり、室内は仄暗いが、スポットライトが随所に配置され、いい空間を作っている。
 到着時はちょうど5番目の演奏が始まったばかりだったが、その後の演奏者の時間が短めで、予想よりも早めの2時30分に出番が回ってきた。

 直前の自宅でのリハーサルでは、高音部の声が一部途切れた。喉の状態が悪いときにしばしば起こる現象で、本番でこれは避けたい。ショウガ湯や喉アメで必死に調整したが、まずは大きなミスを避けるべく、守りの気分で歌い始めた。


 この日のセットは以下の通りで、「大半の参加者がクラシック系」という特殊条件を考慮し、場にふさわしい曲を慎重に選択した。

・りんご撫ずれば(作詞作曲:及川恒平)
・コンドルは飛んでゆく(オリジナル訳詞)
・永遠の木(オリジナル)

 いざ歌い始めると、やはり声が遠くに届かない感じがした。PAがないのは承知だったが、聴き手はざっと60名近くもいて、反響音が吸収されてしまうのか、自然な音の返りも全くない。
「歌えど歌えど届かず」といった不安な感触のなか、歌は進んだが、不思議なことに聴き手の反応自体は悪くなく、ちゃんと聞いてくれているのが演奏中の身体の動きや視線、そして終了後の拍手などからわかった。
 ともかくも、無事に演奏終了。続いて同じ弾き語り系のTさんのステージで、持参の脚立を椅子代わりにした熱演が続く。二人合わせてちょうど30分という、絶妙の長さで歌い終えた。

 終了後の妻のコメントが、「Tさんのほうが、ずっと声が通っていた」という手厳しいもの。分かってますって。
 言い訳になるが、Tさんは私よりも一回り以上若く、場数やキャリアも私に比べて、はるかに豊か。今回のステージを二人セットとして考えると、後になるほど盛り上がるという、ほどよい流れになっていたはず。おそらく一般の聴き手に対しては、それなりの世界を築けたのではないか、と自己評価している。

 ほろ苦い反省はあったが、これまで一度も体験したことのない、独特の空気感漂う場であったことは間違いなく、その意味では貴重な経験をさせていただいた。
 声楽、室内楽、ピアノ、琴など、バラエティに富んだ演奏が続き、聴き手としても充分に楽しめたが、仕事の都合でコンサートを最後まで見届けることが出来ず、16時に会場を抜け出す。
 帰宅後、詰まっている仕事のスケジュールをさばくべく、すぐに仕事にとりかかる。予定分を仕上げて眠りについたのは、明け方4時だった。

2009年11月11日水曜日

またも徹夜

 昨夜は明け方3時までに仕事を終え、即送信。何とか義理を果たし、ホッとした。その後ライブ音源の編集を続行。5時までに全20曲を終わらせ、CDにまとめて焼く。
 元の音源はMDで95分あったが、CD1枚に収めるには、どうしても80分以内に編集する必要がある。曲間に生じる楽譜交換やカポ&ピックのセット時間など、無音部分を重点的にカットし、合計時間は特にチェックせずにセットしてみたら、79分50秒という、まるで測ったような合計時間となり、修正なしで一発で焼けた。

 細かい反省点はあるが、まずまずの出来である。今回の音源には、会場のちょっとした声や珈琲カップの音、途中に鳴った携帯の音まで、臨場感豊かに入っていて、なかなか興味深い。
 携帯はアンコール2曲目を歌う直前に鳴ったが、アドリブでうまくさばいた。場数を踏んでいるので、それくらいはね。その際の会場とのやり取りは削除することもできたが、面白いのでそのまま残した。
_すべて終わって寝たのが5時。どうにか暗いうちに床につけ、14時まで熟睡して、頭はすっきり。さて出来たばかりのコンサートCDラベルでも作ろうかとパソコンに向かったら、15時過ぎにまたまた携帯が鳴る。
 東京の取引先からで、例の100棟分の大仕事のうち、最初の40棟の図面が届いたという。まずは平面図の色見本を3パターン作って欲しい。急ぐので、明朝一番に欲しい…。

 まさか5日も続けて徹夜仕事をすることになるとは、夢にも思わなかった。しかし、すべての仕事が微妙に1日ずつズレているのが幸いといえば幸い。まだツキは残っているぞと、前向きに考え直す。
 夕方からすぐに作業し、夜半までに60%ほどの作業をすでに終えた。1パターンを作ってしまえば、あとは色変更とガーデニングの変更だけで済む。今夜も何とか明け方までには眠れるだろうか?


 故あって、ノーマイクの暗がりで歌う練習をこのところやっている。つい先日、「いつかあるかもしれない、暗がりでのライブのために」と称し、100円ショップで買ったLEDライトを利用した譜面台ライトを自作したばかりだが、もしかするとそれを使う機会が、早くも訪れるかもしれない。

 何事も日頃からの準備が、ここぞという場面で効いてくるもの。しかし、徹夜続きのせいで、喉の調子はいまひとつである。夏の自宅ライブでも、確か同じようなことがあった。
 仕事をこなしつつも、歌い続ける難しさだが、乗り越えねばならぬ。

2009年11月10日火曜日

人のわきまえ

 立面イラスト3棟分の徹夜仕事は朝8時過ぎまでかかり、すぐに先方に送って寝たのが9時。途中は一睡もせずに作業していたので、さすがに死んだように眠っていたが、午後2時過ぎに担当者からまた電話。
 てっきり修正だと思い、眠い頭で応対していたら、何と言うことか、納めた仕事は一発OKで、こんなに早くこのレベルでの仕事がやれるなら、明日までにもう1物件やれないか?とオーナー(ハウスメーカー)から言われたという。

 ヨワイ60歳なので、さすがに2晩続けての徹夜はツラく、最初は当然断った。しかし、先方は相当困っている様子。あまりにオーナーの要求がキツく、時に死んだほうがまし、と思う事さえある、などと愚痴をこぼされた。
 長年世話になっていて、30年近くも仕事を回してくださる私の理解者なので、こうした危機的状況下では、骨身を削って協力しなければなるまい。それが人としてのわきまえというものだ。
 図面はすぐにFAXで送られてきた。物件は昨夜と同様、2棟分の住宅立面イラストで、作業量は2/3。しかも、頭はすっかりON状態のままなので、各種寸法等はまだ頭に残っている。そんなわけで、作業はトントン進んだ。
 夕方から作業を始め、夜半までに2棟分のデータを拾い終える。これからガーデニング関連データを落し込み、その後画像を出力計算し、植栽をタッチアップする。何とか徹夜は避けられそうだ。
 図面が遅れていた関東地区の大仕事は、明後日あたりから図面がサミダレ的に届くとの連絡が夜にあった。春先は極端に仕事がなかったが、なぜか秋は昨年よりはるかに忙しい。

 休憩中の息抜きにやっているライブ音源の編集作業は、残り3曲までこぎつけた。しかし、CDラベルは全く手つかず。まだ車の冬タイヤも交換してないが、こちらは雪の予報がいよいよ多くなってきて、急ぐ。明日は果たしてできるだろうか?

2009年11月9日月曜日

音切れ犯人判明

 ライブのPAとして使っていたMDコンポの「右チャンネル音切れ」の犯人が、ついに分かった。
 ずっとMDコンポそのものに問題があると思い込んでいたので、取扱説明書に記載のビクター・サービスセンターに電話した。症状を告げると、悪いのはMDコンポとは限らない、と先方の技術員は言う。
 AUX端子にマイク(ミキサー)をつないで片方の音が出ないのなら、経路にある、あらゆるものを疑ってみる必要があるそうで、もっともな説だった。
 言われた通り、順にテストした。まずは普通のCDをかけてみる。ずっとPA代わりに使っていたので、CDをかけるのも久しぶり。すると、ヘッドホンでもスピーカーでも、ごく普通に聞ける。スピーカーやスピーカー端子には問題ないことがこれで分かった。

 次にAUX端子にミキサー以外の音源として、手近にあった妻のウォークマンをつないでみた。すると、こちらも何ら問題なく音が出る。犯人はおそらくAUX端子とニラんでいたので、拍子抜けした。


 となると、犯人はMDコンポではないことになる。となると、アヤしいのは中間にはさんで使っているミキサーかエフェクターか?
 それぞれ単独でつなぎ、試してみたが、どちらも問題ない。となると、残るはマイクと接続ケーブル。3本あるマイクはどれも問題ないことが分かっているので、あとは2本使っているピンケーブルしかない。

 それぞれ単独で接続し、試してみると、40年近く前に買った一番古いケーブルからの音が出ない。念のため、100円ショップで買った電池チェッカーをテスター代わりにし、経路を調べてみると、右チャンネルに使っている赤ケーブルの外側が断線していた。ついに犯人発見である。
 その後、ビデオ用のピンケーブルで仮接続し、試してみたら、何ら問題なく音がでる。

 電話でMDコンポの修理費概算を聞いていたが、6,000円~1万円くらいとのことだった。ピンケーブルなら100円ショップでも売っている。修理に出す前に、電話で相談してみてよかった。

2009年11月8日日曜日

聴き手の評価

 集中して作業したので、明朝納期の仕事は夕方までに終わり、すでに送信ずみ。日本シリーズも終わり、時間が空いたので、先日のシャンソンコンサートの音源編集にとりかかった。
 今回の録音はかなり気をつけたので、ちゃんと録れていたが、いざヘッドフォンで聞いてみると、右側の音がよく聞こえない。パソコンとMDコンポをケーブルでつなぎ、音源編集ソフトを起動させて取り込んでみたが、やはり右チャンネルの音がほとんど録れていなかった。

 試しに別のMDで同様に音を取り込んでみると、ちゃんと左右の音が入る。ということは、いよいよスピーカー出力だけでなく、入力側も右チャンネルの音が正常に入らなくなってしまったということ。やはり修理に出さねばならないようだ。


 問題は今回のライブ音源で、現状だと片側の音だけしかなく、音がまるで貧弱。まともな編集作業もできない。いろいろ試すうち、以前に左チャンネルの音を右にそっくりコピーさせたことがあるのを思い出した。
 確か夏のライブ録音のときで、思い返せば、あのときごく一部にあった右チャンネルの欠落は、今回のトラブルの予兆だったということになる。

 今回も同様に作業し、音はごく普通に聞ける状態になった。そのほか、ポップノイズの除去や長い無音部分、冗漫なMC等のカット、音割れの修正など、1曲処理するのに軽く30分以上はかかる。
 夜半までに20曲中の5曲の編集作業を、ようやく終える。手間はかかるが、聞きながらライブの細かい反省も出来るので、案外楽しい作業でもある。
_1/4を聞いてみて感じたこと。(前半は集中力欠落で、まるでダメ)と自分で決め込んでいたが、実際に録音を聞いてみると、出来はそう悪くない。
 いまのところセーハするコードの押さえの甘い部分が1カ所だけあったが、全体の印象としては、よく歌っている。ひょっとすると、会場の聴き手や妻の、「とても良かった」という評価で正しいのかもしれない。

 常にカンペキを求めようとすると、ちょっとしたイメージのずれやミスが実体以上に増幅され、いわゆる「一人で落ち込む病」にかかりがち。細かな反省点は忘れずにそっと内に秘め、ひとまず聴き手の評価に身をゆだねることにしようか。

2009年11月6日金曜日

シャンソンコンサート

 都心のレストランにて、初めてのソロコンサートを開いた。しかも、これまた初めてのシャンソンコンサートで、聴き手も半分以上が初対面という初めてづくしである。
 先月、還暦コンサートという一生に一度の大イベントをやり終えたばかりだが、併行して数ヶ月にわたる準備はしていたので、どうにか本番にこぎつけた。

 ずっと続いていた雪や雨、低温などの不順な天気はウソのように消え去り、暖かな晩秋の気候。昨夜連絡のあった仕事の図面が予定よりも早く入ったので、まずは仕事を優先し、頃合いを見て簡単にリハーサルをやる。
 前回、後半で指がつった経験から、「練習のし過ぎ」に気を配り、フルコーラスは避けて要所だけを反復練習した。
 機材の梱包を始めたとき、いっしょに行く予定だったの妻の友人から電話。家族が突然のインフルエンザになり、感染の恐れがあるので、急きょ行けなくなったとのこと。病気なのでやむを得ないが、ずっと私のライブを見届けてくれている方なので、ちょっと気落ちした。
 もう一人の友人は、スケジュールをうまく調整してくれて、何とかOK。妻と3人で、午後5時15分に家を出た。


 先方に6時過ぎに着く。すぐに車から機材をおろし、設営にかかる。背景のスクリーンを含め、だいたい15分ほどで終わったが、どういうわけか自宅では何も問題のなかった右側のスピーカーから、また音が出ない。
 いろいろ調整しても復帰しないので、以前に試してあった「片方の端子に、両方のスピーカーをつなぐ」という裏技で凌ぐ。

 顔見知りのYさんが店内にいたので、音を聴いてもらいながら簡単なマイクテスト。ピーク時に音がやや割れるというので、メインボリュームを10%ほど落とすことにする。
 三々五々とお客様が集まり始め、小さなお店はほぼ満席に。時計はやがて開始時刻の7時を指したが、お店のオーナーが飲物等の準備に忙しく、開始を少し遅らせた。
 7時5分からコンサート開始。妻の友人がキャンセルとなったので、予約してなかったYさんが急きょ聴いてくれることになった。
 聴き手は14人。男性はこのYさんだけで、他はすべて女性という偏った聴き手となったが、これがおそらくシャンソンの特質なのであろう。


 正直に書くと、前半はいまひとつ気持ちが乗らず、集中力に欠けた。初めての場、多くの見知らぬ聴き手、友人の突然のキャンセル、弾き語りの名手であるYさんの参加、予想よりもかなり明るい店内等々、難しい条件があり過ぎた。
 声はまずまずだったが、ギターのピッキングには細かいミスが出た。後で妻に確かめたら、全然気にならなかったというが、分かる人には分かる。難しい条件下とはいえ、まだまだ修行が足りない。
 7時45分で前半を終え、10分という長めの休憩を入れる。店のあるビルのトイレが、管理上8時までしか使えないというのだ。しかも、このトイレが1室のみで、10分でもギリギリの時間だった。

 7時55分から後半開始。休憩時に何人かの方が声をかけてくれ、そう悪い出来でもないことが分かり、かなり気持ちが落ち着いた。
 後半はシャンソンの特徴である「語り」を随所に入れた曲を中心に構成した。ピッキングが不安定なので、ギターの音量を落とし、ボーカル主体で歌う。会場からもかなりの手応えを感じた。

 開始が遅れ、休憩も長かったので、アンコール2曲を含めた終了が8時40分。予定よりも10分ずれたが、この日に限っては無理に時間内に収めず、場の自然な流れに任せた。これで正解だったと思う。


 終了後、未知の方ともいろいろ言葉を交わす。不思議なことに、心に残ったという曲は、「メガネを買う」「独り」「夕映えの髪」などのオリジナルが多かった。新しい自分を見つけ、今後進むべき方向が見えた気がした、貴重なひとときだった。
 この日歌った曲は、以下の20曲。(※はオリジナル)

前半
「奥様お手をどうぞ」「パダン・パダン」「メガネを買う※」「わかっているよ」「もっと※」「愛しき日々※」「河は呼んでいる」「水の中のナイフ※」「ドミノ」
後半
「冬よ来い※」「雪が降る」「ほしのはだ」「宵待草」「恋心」「独り※」「夕映えの髪※」「詩人の魂」「サン・トワ・マミー」
アンコール
「星影の小径」「ラ・メール」

2009年11月4日水曜日

タロット占い納め

 ひさびさにタロット占いをやった。前回やった記録を調べてみたら、何と7月上旬。およそ4ヶ月ぶりということで、「タロット占いの有効期間は1ヶ月前後」という基準からすれば、ほとんど忘れられていたということになる。

 理由を考えてみたが、要は人生が忙しく、日々充実しているときは、占いなど必要ないということだろうか。
 再開する気持ちになったのは、仕事や趣味が大きなヤマを越え、ふっと時間の余裕ができたからで、さて、今後の人生をいかに歩むべきか?と、タロットに問うてみたくなったのだ。


 月日は過ぎ去ったが、前回の占いでは、未来を暗示するカードに「The Fool:愚者~正位置」が出て、「現状に満足せず、直感力に頼って変化を求めることが、新しい始まりと発展につながる」と予言された。はっきりいって、ズバリ当たっている。

 その半年後の今日はどうだったのか。以下、その結果である。
(占い結果は《きつねのタロット占い館》を参考)

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過去の状況/The High Priestess:女教皇~正位置
 直感に従い、人を信じることにより、成功や良い結果を得た。

現在の状況/The Empress:女帝~正位置
 今までの努力が実り、心からの幸せと喜びを感じることができる。

未来の状況/The Moon:月~逆位置
 不安や混乱した状況を乗り越え、成功を手にすることができる。
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 実は私にとっては最も大事な「未来の状況」を示すカードに「月」が出たとき、ドキリとした。タロットで「月」は悪いカードで、いよいよ我が運気も下り坂なりしかと覚悟を決めた。
 前述のサイトで恐る恐る意味を確かめたところ、何と「逆位置」なので、反対に良い意味になるんだとか。そうでしたか、運気はまだ下がってませんですか。

 予想を裏切り、今回もまたまたよい結果と出たので、今年のタロットはもう占い納めとしよう。占いはキブンの問題ですから。

2009年11月3日火曜日

根本的解決

 昨夜ブログを書いたあと、トンデモナイことが起こった。誤ってぶつけてしまい、一部塗料のはがれたギターを修復しようと、手持ちの塗料を細いデザイン筆で塗っていたとき、壁のベンチに置いてあったギターが、グラリと傾いた。
 またぶつけてはならぬと、寸前で受け止めたが、その反動で同じベンチの上に置いてあった黒い塗料の缶がモロに床の上に…。

 以降、阿鼻叫喚の騒動となり、ギターの修復よりもまず、床の清掃とベンチマットの洗濯を優先させることになる。どうもこのところ、天中殺状態にあるらしい。
 明けて今日、あいかわらず寒波が居座っていて、寒い。こんな日は家でじっとテレビでも見ているべきだろう。何せ、天中殺なのである。
 しかし、こりずに動いた。しかも、「当分控える」と言っていたはずのDIYである。


 諸悪の元凶は、弾き語りの練習でギターの一時的置場に使っていた木製フックの不備である。本来はモニタースピーカーをかけるために作ったもので、ギター用ではない。それを応急のギター置場にしたのが問題の発端。
 ギター置場なら、専用ギタースタンドがあるじゃないか、と思うだろう。もちろんちゃんとある。
 しかし、それを練習用マイク前に置くわけにはいかない事情がある。冬場の昼間は、太陽の恩恵を最大に受けるべく、ブラインドは全開状態。マイクの前は、深く傾いた冬の陽射しの影響をモロに受ける。ギターに直射日光はイカンでしょう。

 練習の都度、スタンドごとギターを移動するのもかなり面倒なので、根本的解決として、マイク横の壁にこの際、ギターハンガーを取付けてしまおうと考えた。
 既存の木製フックを改造し、写真のように低い位置に設置した。以前に作ったものと基本的には同じ構造で、これで問題は解決されるはず。ヤレヤレ。
 その後、キズのついたギターの修復をする。手持ちの黒い塗料を薄く3度塗り、はみ出た部分を400番紙ヤスリで研磨。さらにコンパウンド代用として、歯磨き粉を綿棒につけ、少しずつ研磨。最後に楽器用のオイルで全体を磨いた。
 苦労のかいあって、キズの部分は「言われてみてば分かる」程度にまで回復。音には関係のない部分なので、これでよしとしよう。

2009年11月2日月曜日

衣替え無用

 朝食を作っていると、窓の外を「バサ」と音をたてて何かが落ちた。また鳥が窓ガラスにぶつかったかいなと確かめると、何と鳥ではなく、屋根からの雪。慌てて外に出てみると、いつの間にか庭にうっすらと雪が積もっている。
 どうやら昨夜遅くにも降ったらしく、気温は終日1度前後で、夕方には氷点下まで下がった。真冬なみの寒気到来とかで、早めの5時には暖房をつけた。


 終日家に閉じこもっているつもりが、先週末とは別の取引先から連絡があり、10月下旬に納めた仕事の請求書をすぐに送って欲しいとのこと。重なるときは重なるもの。ありがたく書類をまとめ、寒風吹きすさぶなか、歩いて出しに行った。
 冬用ジャンパーを着ていったが、それでも寒いほど。身体がまだ秋だと思っているので、急な寒さは堪える。

 我が家は「衣替え」という面倒な作業をしなくてよい仕組みにしてある。夏物も冬物も同じクローゼット、同じタンスに並べてしまってあるからで、いつでも瞬時に必要な衣類を取出せる。
 それを可能にしているのは、シンプルで少ない衣類の絶対数と、「シーズンが終わったら、すぐに洗濯してしまっておく」というルール。無用な欲を捨て去れば、ユルユルと身軽に暮せる。
 夕食前、例によって弾き語りの練習中、楽譜にメモする必要に迫られ、ギターを壁のフックにかけたとたん、ギターストラップがピンから外れ、ギターが床に倒れた。その反動でネックがモニタースピーカーにぶつかり、ネックの塗料が一部はがれ、モニタースピーカーも少しへこんだ。
 原因は、やや大き過ぎるギターストラップの止め穴で、小さく補修しようしようと思っていた矢先の出来事。何事も先送りはいけない。

 どちらも機能には差し支えないが、ギターは買ったばかりなので、かなりショック。塗料は黒で、手持ちがある。何とか自分でリペアしようと画策中。とりあえずトラブルの元となったギターストラップの止め穴を小さく補修したが、まったくねぇ。