2008年3月13日木曜日

余程のこと

 このブログにはコメント欄もトラックバック欄も設けていない。もちろん設定を変えれば、フツーに設置することはいつでもできる。あえてしないのだ。
 ときどきそのことを質問されることがあるが、あいまいに受け流している。「これだ」という絶対的な理由に乏しいからだが、あえて書くとすれば、以下のようなことか。

スパムコメント、スパムトラックバックが嫌だ。
(これは一番の理由かも)
誰かの反応が欲しくて、ブログを書いているわけじゃない。
(単なる強がりか?)
コメントに応えるのが面倒で、応えないとストレスになる。
(これもかなりの理由になっているかも)
結構カゲキなことも書くので、いわゆる「炎上」がコワい。
(これまたかなりの理由)

 あれやこれやそれやで、孤独に書き綴る現在の形式に落ち着いたが、この手法をとっている人は決して皆無ではない。理由はそれぞれだろうが、個の世界が確立している人ほど、あえて他の反応を拒否したスタイルをとっている気がする。
_ところがこのような一見ワガママな(私はワガママとは思わないが、コメント欄がないことを「フトドキである!」と非難しているのを以前にあるブログで読み、以後そのブログに立ち寄るのをやめた)スタイルをとっていても、わざわざメールを介してコメントをくださる奇特な方がちゃんといるから不思議。
 ブログから直接メール連絡をとれるように設定してまだ間もないが、すでに2通のメールをいただいた。

 たまたまかもしれないが、2通とも女性。どちらも、「偶然ブログを見つけましたが、以来いつも興味深く読ませていただいてます」といった主旨の心温まる内容で、あれこれ言いつつも、書いている当人にとっては大変な励みになる。
 コメント欄に匿名で気軽に書く行為より、こうしてわざわざメールを送るほうが、はるかに面倒で心理的ハードルが高いのは自明の論理。送り手にとっては、「余程のこと」なのである。