2007年9月23日日曜日

歌で泣く

 休み明けまでに納品しなくてはならない仕事に、終日追われた。苦手だったはずの室内パースの仕事で、月初めに納めた3点の評判が悪くなく、その追加パターンである。苦手と決めつけず、何でもやってみるものだ。またひとつ自分の幅が広がった気がする。
 今回の仕事は居間の一角を表現するもので、装飾タイプの窓縁やペチカ、ロココ調のスタンドなど、難しい注文が多い。添付されてきた参考写真を見つつ、コツコツとデータを拾っているが、ペチカひとつで2時間もかかってしまった。
 昨日無事に済ませたデイケアセンターでの訪問ライブの様子を簡単に報告。初めての会場だったが、いくつか成果があった。

 まず、初めて歌った「高原列車は行く」は使える。しかも、相当強力な曲であった。思いきってアタマ(1曲目)で歌ってみたが、冒険は吉とでた。
 2曲目以降、「里の秋」「旅愁」「踊子」「バラが咲いた」と、得意の叙情系の曲を連発したところ、会場が水を打ったように静まり返り、「バラが咲いた」の終り近くになって、数名の女性が泣き出してしまった。もちろん感動の涙だったが、この種の歌で泣かれたのは初めての経験なので、正直あわてた。
(ちなみに、歌っている私は全く泣いていない)


 その後、湿った空気を一掃するべく、予定を大幅に変えてニギヤカ系の曲を連発したが、いろいろと忙しいライブであった。

 自分の歌で泣いていただくのは大変ありがたく、ある意味では歌い手名利につきるのだが、「ナキ」の時間があまりに早過ぎた。ライブ全体からみれば、失態だったかもしれない。ライブの難しさを、またまた痛感。終りなき道である。