2024年6月8日土曜日

メルカリでセーター

 いつ買ったのか記録にも記憶にもない薄手の春物セーターの肘に穴があき、ありあわせのスエード生地でパッチをあてて修復したのが2年前のこと
 代替品が見つかるまでの応急処置のつもりでいたが、そのままズルズルと時が過ぎ、他にも糸ホツレが複数発生し始めた。その都度裏からつまんで縫い合わせるなど修復を繰り返してきたが、いよいよ買い替えを決断すべき時期だった。

 物価高の嵐が吹き荒れていて、類似品は簡単には見つからず、あっても高価で手が出ない。
 似た事情で使用頻度の少なそうな冷風扇を定価の半額以下でメルカリで入手したばかり。衣料品をメルカリで買ったことはなかったが、もしやと思って検索をかけてみた。
 キーワードは「メンズ、セーター、マスタード」の複数を入力。ずっと着てきたお気に入りの色マスタード(辛子)は妥協できないが、現状のウール100%は商品が限られそうで、条件から外した。


 すると予想以上に商品がリストアップされた。ウールが35%のGUメンズニットに条件ぴたりのマスタードカラーがあり、サイズMで送料込み600円の格安品。写真で見る限り、状態も悪くない。
 不思議なことに全く同じ条件の商品が3つも見つかった。ただ、他の2つは価格が1,280円と1,800円。状態も似たようなもので、なぜこれほど価格がバラつくのかは不明。いずれにしても早く買ってしまうのが得策と判断し、600円の商品をただちに購入した。

 購入は夜で、翌朝一番に先方から「購入ありがとうございます」のコメントがあり、数時間後には早くも商品を発送したとの連絡がきた。これまで17回のメルカリ利用歴(すべて購入)があるが、これほど迅速な対応は記憶にない。
 実は購入直後に普段はやっていない「商品を購入させていただきました。お手配、どうぞよろしくお願いいたします」との連絡を先方に同時送信している。先方が好感を持ってくれた可能性はある。
 数日経って「ゆうゆうメルカリ便(ゆうパケットポスト)」で商品が届く。先方負担の配送料は215円と記録されていた。
 宛名書き不要、レジでの会計不要で発送でき、互いの住所氏名を教えずに済む匿名配送だという。発送状況のアプリ確認、配送トラブルに対する保障などもあって、なかなか優れたシステムのようだ。
 まだ出品では一度もメルカリを利用していないが、いずれ試してみたい気はする。

 商品そのものは期待通りで、ほぼ新品の状態。サイズも問題ない。
 ただ、到着直後にそれまでの肌寒さが一転し、日中の気温が23度、26度と初夏のような陽気になった。本格的に着るのは9月以降になりそうだが、ようやく代替品をリーズナブルに入手できた安心感はある。