2024年5月29日水曜日

冷風扇で猛暑対策

 今年の北海道は昨年に続いて猛暑に襲われそうだと、ニュースサイトが盛んに煽り立てる。なんでも春にエルニーニョが終息した直後の夏は、決まって北海道が記録的な高温に見舞われるらしい。
「早めにエアコンの準備を!」などと、電機メーカーと結託でもしているかのようなニュースさえある。

 確かに昨年の夏は暑かったが、それでもエアコンはおろか、扇風機さえナシで乗り切った。8年を過ごした関東の夏や、1年を過ごした高松の酷暑に比べると、暑さとしてはまだまだ可愛いものだ。
 とはいえ、地球温暖化でデータ的にも夏の気温が上がっているのは確かで、さらには加齢によって以前より暑さに弱くなっていることは間違いない。


 そこで遅まきながら暑さ対策として「冷風扇」なるものを買うことにした。水で湿らせたフィルターに換気扇で風を通し、蒸発による気化熱で部屋を冷やそうという仕組み。
 いわば「打ち水」のような理論で、電気は換気扇とフィルターの回転だけに使用する。エアコンに比べると非力だが、エコロジーで機器も維持費も安い。扇風機よりは涼しく、パッシブ的な設計を旨としている我が家にはぴったりと思えた。
 昨年から各種商品を調べていて、暑さ本番で品薄になる前にと購入を決めた。

山善・冷風扇 FCT-D406
・スイングルーバー、風量調整3段階、着脱式水タンク
・消費電力42/47W、W240✕D290✕H723、4.2kg
・水タンク有効2.3L、電源コード1.8m

 ネット価格は1万円前後するが、使う期間はせいぜい2週間程度と考え、メルカリで中古品を4,400円で購入した。
 山善の製品は電動草刈機を13年使い、電動ドリルドライバーは買って2年目に入った。故障しにくいという信頼感はある。


 今日それが届き、さっそく試運転。セットは簡単で、送風だけなら電源コードを差して風量ボタンを押すだけ。ルーバーをスイングさせると風の範囲が広がり、冷風モードでなくてもそれなりに涼しそう。

 水タンクに注水し、冷風運転もさせてみた。吸水フィルターが水を吸い上げながらゆっくり回転する。風の温度はさらに下がるが、今日は午前中暖房を点けるほどの肌寒さ。早々に試運転を打ち切った。


 過去の例からして、使い始めるのは7月半ばあたりか。床下に送風機を置いて床下冷気を1階に導く「パッシブ冷房」も健在なので、使うのは室内が30度を超す限られた時期と時間帯になりそう。
 方針として、水タンク用の水を予め冷蔵庫で冷やしておき、冷風温度を下げたい。とりあえずシンプルな態勢で猛暑への準備が整った。