夕食の準備を始めた妻が、台所から悲鳴をあげた。米びつの中に大量のアリがいるという。見ると、確かにアリがうごめいている。結婚以来50年近く経つが、こんなことは初めてだ。
ともかくカップで米ごとアリをすくいとり、深皿にあけて米だけを選別。残ったアリを指でつまみ、水の入った洗い桶に投入して殺処分した。その数、およそ20匹ほどか。
米は惜しくて捨てられず、そのまま洗って炊くことにした。その後も米びつの蓋を開けるたびに、数匹のアリを発見。処分を続けた。
今年はアリの出現が遅く、毎年カレンダーに記録しているアリ出没数も極端に少ない。昨年実施した玄関ドア枠と土台の補修時に大量のアリの巣を見つけ、ホウ酸などで処理したことが効いたのか?と喜んでいたら、いつもは減少傾向となるGWからアリが出没し始めた。
例年のような1日100匹を超す大量発生はないが、50匹が1回、20匹が2回と数はそれなり。いつもとは違う出没傾向と、今回の米びつアリが関係しているのかは不明。
対策をネット検索してみると、唐辛子を入れると効果的、との情報が多数。他に鉄製品を入れるとよい、との情報もあった。
初めてのことでよくわからず、まず唐辛子を入口付近に4本貼り付けてみた。太い鉄釘が見当たらず、磁力が関係しているとの情報もあって、鋼製のボルトで代用した。
発生後2日が経ち、米びつの中で見かけるアリは1日1〜2匹に激減。どっちが効いたかはわからないが、確かに効果はあった。
ただ、米びつ周辺にはまだアリの姿を見かける。「ここにエサがある」との痕跡情報が残っているのだろう。
見つけるたびに処分し、周辺を洗剤液で清掃しているが、いよいよとなれば自作の米びつではなく、密閉性の高いプラ容器に替えざるを得ないかも。