長年使っているボーカル用のエフェクター「ZOOM RFX-300」の音切れ現象が悪化し、練習中に突然マイク音が切れるようになった。幸いに本番中にはまだ起きてないが、もはやそれも時間の問題。
症状は4年前からあり、マイク端子周りの接触に問題があるらしい。接点復活剤を使ったり、分解して疑わしい箇所をアルコール消毒したりしたが、一時的には改善しても、やがて症状が復活する。
ヤフオクの中古で入手してから15年が経ち、簡易ミキシング機能もあって重宝してきた。酷使が遠因であるのは容易に想像できる。
コンパクトで安価なボーカル用エフェクターの同等品は見当たらず、状態のよさそうな中古品を探すしかなかった。
届いた商品。右下2つのツマミが欠落 |
まずメルカリをあたってみると、手頃な品が送料込み2,000円で出品されている。人気商品なので、これは破格。
だがよく調べると、ツマミが2つ欠落している。ACアダプターも付属していない。「動作は正常」とあり、新品で買ってからあまり使っていないようだ。
パーツ欠落品なので、もう少し安くなるかも?と交渉してみたが、やんわり断られた。他に適当な商品は見当たらず、購入を即断。16日に商品が発送され、5日かかって届いた。 さっそく開梱して動作確認をする。既存のRFX-300には、自分であれこれ試した各種最適値をツマミの各所にビニールテープで貼ってある。同じ状態に設定し、まずは乾電池起動させてみた。
ところがランプは点いても全く音が出ない。メインボリュームを最大にして、ようやく微かに音が確認できる状態。
(これは不良品か…?)と一瞬あせったが、もう一度本体を念入りに調べてみたら、背面の隅にある「MIC/LINE」の切り替えスイッチが、LINE側になっていた。
MIC側に設定すると、あっさり音が出た。各種端子の接触不良はなく、既存のACアダプターでの起動もOK。問題なく使えそうだ。
右が古いエフェクター |
ただちにメルカリに商品受取りと評価を連絡。数分後に出品者からも評価連絡がきて、取引は無事終了となった。
その後、欠落しているツマミを移し替え、各種最適値の目印テープを同じ場所に貼った。
まるで到着を待っていたかのように、古いエフェクターからの音が全く出なくなった。それまでマイク端子の抜き差しで復活していたが、それも不可。「僕の役目は終わったよ」ということか。電気製品や車などの買い換えでよく発生する事象と聞くが、実に不思議なことだ。
ともかくもライブ中の潜在的な音切れ不安から解消され、機材持ち込みによる自主企画ライブを再展開できそうな気がする。