2023年7月3日月曜日

低木にスズメの巣

 今年度7度目となる地区図書館、本修繕ボランティアの日。昨夜は急な妻の腹痛対応に追われ、やや出遅れて10時20分に到着。参加率は70%だった。
 2週間前に手掛けた絵本の修復を続ける。前回は修復を重ねて不揃いになってしまったページをいったん解体して整え、大きさを揃えてクリップ固定したところで終わっていた。


 この日は背の部分をボンドによる無線とじではなく、強固な糸とじに変更する。以前にも同様の修復をしたが、とじ穴の間隔が広すぎて緩みが発生した。反省をふまえ、前回の6センチ間隔から2センチ間隔に変更する。穴の位置は背から3ミリで変更はない。

 千枚通しの調子が悪く、うまく穴が開かない。他のメンバーから借りてようやく成功した。
 糸は3本よりのタコ糸をそのまま使う。前回はほぐして1本にしたが、途中で切れた。失敗経験は活きる。


 糸とじ終了後、背のはみ出し部分をカッターで整え、表紙側に残っていた接着剤や寒冷紗をスクレイパーで除去。本体と表紙との接着ををどうするか、係員と協議を重ねた。
 紆余曲折のすえ、本体の背には寒冷紗を細長く切ってボンドで接着し、折り返してとじ糸を隠す。表紙と本体は単純にボンド接着し、固まったのちに本体と表紙をつなぐ形で補強紙を接着することになった。

 この日で一気に終わらせるつもりでいたが、最終仕上げは次回に持越し。複雑な作業工程となると、どうしても日にちがかかる。



 帰宅後、昨日の残り物で独り昼食。妻の腹痛は薬と長い睡眠で収まっていたが、本格復帰は夕食からだ。

 裏庭の庭木が伸び放題なので、独り珈琲タイム後に枝の剪定を行った。するとレンギョウの葉の間に、鳥の巣を見つけた。葉に覆われていたが、めくってみると卵が5個並んでいる。
 すべて空だったが、過去にも計4回、鳥の巣を庭木に確認している。3メートルほどのカエデかミズナラの庭木で、1メートルほどしかない低木のレンギョウに営巣したのは今回が初めて。

 ネットで調べてみると、スズメの卵である。狙われるとすればカラスあたりだが、葉に覆われた低木のほうが安全と判断したのか?
 抱卵してから孵化まで10〜12日。孵化から巣立ちまで2週間かかるらしい。どうやら7月一杯は刺激せずに、スズメの子育てを見守ることになりそう。