2023年7月25日火曜日

介護保険料の過誤納

「介護保険料還付決定通知書」なるものが突然届いた。年金から天引き徴収されている介護保険料のうち、過誤納になった分を返却するという。区役所からの正式文書で、よくあるATMを利用した特殊詐欺ではない。
 妻の分と併せるとけっこうな金額だが、なぜこんなことが起きたのか?考えられるのは、前年度は実家不動産売却に伴う譲渡所得があったこと。一時的に保険料が増えたことで、担当者がつい間違えたのではないか。

 決してあってはならないことだが、計算の多くは電算化されていても、数値の入力は人間の仕事。ミスの可能性は当然ある。
 コロナ禍やマイナンバーカードなどで、役所の仕事は膨大に増えているはず。応援という形で担当外の部署に駆り出させることもあると聞く。慣れない作業で、ミスの入り込む可能性は増大する。


 今回のことで、10年以上前の「消えた年金」問題を思い出した。2013年に日本年金機構から連絡があり、5年前に亡くなった父の古い年金記録が見つかったとのこと。その後多くのやり取りと手続きがあり、かなりの額の年金が父の「遺産」という形で戻ってきた。
 どのような経緯かはわからないが、ミスに気づいて取りすぎ分や支払い忘れ分を還付するという。なぜか得をした気分になってしまうが、よく考えると、もともと自分の所有だった金が戻ってくるだけのハナシ。決して得をしているわけではない。

 あまり考えたくないが、(他にも誤徴収された税金の類があるのでは…?)と、つい疑ってしまいたくなる。「取りすぎた税金を還付します」という特殊詐欺に、まんまと引っかかってしまう心理的背景が、そのあたりにもありそうだ。
電話やATMで還付されることは絶対になく、必ず通知書が郵送されてきます。くれぐれもご注意を)