2023年3月30日木曜日

ボツ街道から脱出

 2日前の朝、起きると「投稿が掲載されているわよ」と妻が言う。このところ新聞投稿からは遠ざかっていて、一瞬耳を疑った。
 地元紙の投書欄を広げると、確かに載っている。「物価高騰対策としてケーキ作りを始め、家計費節約を図っている」という主旨のネタだった。確かに自分の投稿だが、いつ投稿したのか思い出せない。

 メール投稿だったので、確かめると1ヶ月近くも前のこと。連絡なしにこれほど間隔が空いてから掲載されるのは稀。保留状態だったのが、穴埋め的に掲載となった可能性もある。


 実は投稿採用は昨年8月以来、7ヶ月ぶりのこと。このところなぜかボツ続きで、調べると4回続けてボツ(不採用)になっていた。
 それでもテーマを決めて書き綴り、推敲を重ねる行為は認知症予防にもつながり、仮に掲載されれば謝礼までもらえる。連続ボツにもめげず、2ヶ月に一度は何かしらの投稿を続けていた。

 残念なことに地元紙日曜版に2枠あった500字のエッセイ欄が、理由なしに2月で突如終了となった。
 投稿者が高齢者中心で居心地がよく、父や母に関わる思い出話を中心によく投稿し、数多く掲載されていた。自分にとってある種のライフワークのように感じていただけに、ひどく落胆した。
 代替えとなる欄が新たに始まる気配もなく、残る投稿枠は毎日4〜5編が掲載される400字の投稿欄くらい。時事性の強い内容が求められる投稿欄はあまり得手ではなく、しばし書く意欲を失っていた。そんな折の吉報だったから、素直に喜んだ。
 先月末の投稿欄に「採用の基準」のような記事が載った。時事性のあることが第1条件で、広い地域を対象に幅広い年齢層からの採用など、公共性を重んじる新聞にとっては、ごく普通の基準だった。

 年齢と男女別の投稿者分布が併記されていて、70代男性(つまりは私)が最も多い。私も含め、リタイア直後で時間があり、世間に自分をアピールするには絶好の手段なのだろう。
 投稿が少ない若い世代や女性、そして地方在住者の採用率が高いのは以前から感じていたが、自分は最も採用されにくい年代と地域(札幌)にいるようだ。文章力以外のプラスアルファがなければ、採用への道は遠ざかる。
追記:3月の投稿総数は871で、掲載は125という発表があった。倍率7倍の狭き門である)

2023年3月28日火曜日

ホウ酸で木材防腐対策

 玄関ドア周辺の木材腐食補修作業の一環としてホウ酸水溶液を準備し、一部木材でテストをした。
 ホウ酸は人体への悪影響がほとんどなく、木材の防虫&防腐対策として欧米では主流になっているという。雨水にさらされる屋外では使えないが、今回は屋内限定使用なので問題ない。

 水溶液の市販品もあるが、自分で作れば濃度を自由に調整できて価格面でも有利。すでにネット通販で500gを520円で購入済みだった。
 濃度や作り方はネット上に多くの情報がある。15%程度の高濃度溶液に調整すれば、シロアリ、黒アリ、防腐防虫、ナミダダケ、防カビなど広い範囲に有効とか。


 きれいに溶かすにはお湯を使うのが必須。ホウ酸300gをポリ容器に少しずつ入れ、60度のお湯2Lを数回に分けて投入し、菜箸で混ぜながら溶かし込んだ。この時点でホウ酸粒子は全く見えず、完全な15%水溶液になっている。
 テスト用として補修作業で部分的に切断除去し、あとで補強金物で固定する予定の短い間柱2本を使った。


 刷毛で塗ったり、スプレーで吹きつけたりする手法もあるが、今回は溶液に完全に浸してしまう「ドブ漬け」を選択。防腐剤注入土台ではよく使われる手法だ。
 少ない溶液で効率よく浸すため、部材をビニール袋に入れ、その中にホウ酸溶液を注いだ。全体に溶液が回るよう、太い部材はときどき回転させる。

 30分くらいで取り出し、22度の室内で3時間乾燥させた。処理前よりも表面の色が白く変化していて、以降の加工には問題なさそう。


 ドブ漬けの時間は、もっと長いほうが深く浸透するかもしれない。あまり長すぎるとホウ酸処理だけで時間がとられ、補強対策そのものが遅れてしまう。悩ましい選択だ。少なくとも刷毛やスプレーよりは効率がよさそうだが。
 ホウ酸は人体には安全とのことだが、扱う際はゴム手袋使用が無難かと。試みる場合は各自の責任でお願いします。

追記:その後ポリ容器の底でホウ酸が沈殿し始めたため、使う直前に必要分を容器に入れ、60度前後に暖めて溶解させている)

2023年3月25日土曜日

散歩道復活

 長い冬が終わって、いつも歩く土手の散歩道の雪もようやく消えた。まだ風は冷たいが、定番の散歩コースが復活した。
 土手のフキノトウも例年より早い気がする。茹でて味噌和えにして食べた時期もあったが、最近はもっぱら妻が好んで採ってくるフキの煮つけである。元は同じ母体だから、どっちを食べても変わりないはず。


 玄関ドア周辺で見つかった木材腐食部の手当ては、補修方法を探りながら少しずつやっている。
 秋までに終わらせればよいが、強度の落ちた箇所を修復するという意味では、早く済ませるべき。微妙に悩ましい。

 今日は土台と柱の腐食範囲を電動ドリルを使って調べた。12ミリのドリルに角材寸法である10センチの部分に赤テープを巻き、何ヶ所か探ってみた。



 外に排出される木屑の色で状態を調べたが、柱は土台上端から20センチのポイント、土台は柱内側から52センチのポイントで木屑に腐食は見られない。(土台部分は注入防腐剤の色が最初からついている)
 購入したヒノキ角材の寸法から逆算し、ここまでを交換範囲と決めた。
 土台部分はそのままポイントをずらしつつ連続で穴を開け、ほぼ切断状態までもっていった。ノコが入りづらく、電動ジグゾーは持ってないが、電動ドリルを使えば同等の能力で効率よく切れる。
 今日のテストで構想通りに補修できると判断し、モノタロウに必要な補強金物を発注した。

2023年3月22日水曜日

肝機能が大幅改善

 朝9時から胃ガン手術後の経過観察として、血液検査があった。前夜22時以降は水以外口にせずに準備。8:55分に到着し、採血は10分後に簡単に終えたが、血液検査に時間を要することもあって、そこから延々と待った。
 診察予約は10時で、朝食はバナナトーストとチーズ、珈琲を持参して採血後に食べる。ほとんど人が通らないテーブル付の休憩コーナーがあり、軽食をとるには絶好。


 診察室に呼ばれたのは11時半過ぎ。昨年9月からずっと問題のあった肝機能数値が大幅に改善していた。
 12月の検査で改善傾向だったASTとALTはさらに下がり、完全に基準値内に。9月から12月にかけてズルズルと増えていたγ-GTPが前回の76から一気に50まで下がり、こちらも余裕で基準値内に収まった。
 主治医も驚いていたが、このところアルコールは4%発泡酒350mlを週に1〜2回程度と控えめ。手術が決まってからはずっと自重気味で、ようやくその効果が出てきたのかも。よくないこと続きの最近にしては、珍しい朗報である。
 今後の治療方針として、むこう6ヶ月は投薬を含めた治療や検査は一切せず、術後1年となる9月に血液検査、消化器全体のエコー検査、胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を2日に分け、まとめて実施する。
 まだ半年も先だが、全ての検査日時を決定し、検査用の薬ももらった。2年ぶりとなる大腸内視鏡検査は今回から検査食不要となり、病院が提示したメニュー例を自己判断で食べるよう変更された。まずくて高価な検査食の廃止は大歓迎。

 治療費は2,740円。1年間続いた医療費3割負担が、8月から元の2割負担に戻る予定で、半年後まで延びた検査は費用面からも好ましい。

2023年3月21日火曜日

内壁の一部を取り外し

 3月10日に発見した玄関ドア枠下端の穴、その後の調査で木材の腐食は内部にまで及んでいることがわかった。懐中電灯と細い棒で探るのは限界があり、結局は壁を外してみないと全体は見えない。
 壁を外すなら釘で止めてあるだけの内壁が簡単だった。寒気がまだ厳しく、一気に外すには時期が早すぎた。まず下端の幅木を910の区切りで切り落とし、外してみるとおよその様子が把握できた。


 当初の予想通り、腐食部はドア取り付け枠や土台水切、土台と柱にも広がっていた。土台は入口から30センチ弱まで、柱は下端から15センチ弱まで部分的に腐食している。

 対策としては腐食部を全て切り捨て、新しい部材と交換すること。新しい部材には厳重な防腐対策が必須。各種情報を集めると、部材をホウ酸の15〜20%溶液にドブ漬けすれば、シロアリ、黒アリ、腐食菌、カビなど、腐食全般に効果があると知った。
 腐った部材の除去手段、入れ替えた部材の固定方法など、精力的に情報収集。補強金物を有効に使えば、比較的容易な手順で充分な強度が得られそうだった。


 昨日で札幌の積雪がゼロを記録し、日中は連日10度を超す暖かな陽気。寒さはもう気にしなくてもよくなり、今日は内壁の一部を取り外すことにした。
 場所は5ミリ厚のハードボードを強固に張ってある玄関に近い南側の下端部。横幅はハードボードと同じ910、縦は下端から450として、修復後の壁補修をやりやすくした。
 横方向は壁下地となる横胴縁の中心で切ることにし、ガイドとなるヌキ板をビスで仮固定。電動ノコの切り込み深さを5ミリに設定し、ガイドに従って一気に切った。

 壁を外して腐食部の全体を見る。補修方針にいまのところ変更はない。作業の邪魔になる一部の間柱はいったん切って仮養生、補修を終えてから補強金物で復帰させる。
 必要な材料のうち、ホウ酸はすでに届いていて、土台と柱を交換するヒノキ角材も発注済みで、数日中に届く見込み。到着に合わせ、交換作業に必要な準備を少しずつ進めたい。

2023年3月20日月曜日

ボランティアの真髄

 今年度最後となる地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。私は2回目からの参加で、全16回のうち、今日が11回目。自身の胃ガン手術や次男の手術立会いなどで途中何度か休まざるを得なかったが、参加率としてはまずまずだった。

 10時半に到着し、前回手掛けた絵本修理の続きをやる。バラバラのページをまとめて整形してからタコ糸でとじ、背に補強用の寒冷紗布をボンドで接着して乾燥させてあった。
 ダブルクリップを外して確認すると、修理部分はすべて固まっている。背から1センチほど左右に飛び出した寒冷紗布を破れた表紙と見返しの間にさしこみ、ボンドで固定するのが今日の工程。


 最初に背の部分にボンドをまんべんなく塗り、表紙に対して上下左右の位置決めをする。
 ボンドは速乾性ではなく、その状態を維持しつつ、寒冷紗布と表紙、そして見返しの該当部分にボンドを塗り、差し込んでダブルクリップ固定するという難易度の高い作業だった。

 状況次第では背の固定だけでやめておき、乾燥後に寒冷紗布を固定する可能性もあったが、運よく全てが支障なく収まってくれて安堵した。
 前回止めたタコ糸の一部に緩みが発生したため、次回に再調整するかもしれない。傷みの程度がひどいので、そう簡単には終わらない。
 時間は11時半あたり。続けて新刊本2冊の透明ブックカバー(ブッカ)かけを依頼された。ブックカバーかけは過去に何度か手掛けたが、どうもうまくやれない。最も苦手な作業だった。
 しかも今回はまっさらの新刊本で緊張は高まる。カバーかけは純粋な修繕とは言えないが、「傷みを事前に防ぐ措置」という意味で、やはり修繕作業の範ちゅうなのだろう。

 カバーかけの作業工程はデジカメ画像を元に、自分でマニュアル化してあった。今回は表紙と裏表紙の見返し部にも印刷があり、「表紙の小口部分をオープンにしつつカバーをかける」という普通とは異なる工程がある。
 参考のために係員の作業をまず見学し、続けて自分の割当て分を手掛けたが、25分ほどで問題なくやれた。たぶん過去最高の仕上がり?と自己評価。


 すっかり気をよくして2冊目にとりかかる。同じシリーズの本ということもあって問題なく終わるはずが、最後の最後で表紙の小口部分に微妙なシワを見つけた。
 係員はそのままでよいとも言ってくれたが、納得できずに剥離液で一部をはがし、再度貼り直す。
 なんと今度は別の場所に小ジワが発生してしまった。好事魔多しとはこのこと。やはりカバーかけ作業は、ある種の鬼門らしい。

 終了は12:20。実は来年度の活動継続を前回打診されていて、少し迷ったが受諾した。時にズッコケながらも、特技はある程度活かせているし、この年齢で自宅以外に居場所が複数あるのは悪いことではない。
 報酬はないが、持ち出しもない。そして求められている。好奇心がそれを支える。これぞボランティアの真髄である。

2023年3月19日日曜日

早春の家族会

 10時に電話が鳴って、午後から長男一家が遊びにやってくるという。「今月中に遊びに行くかも」との予告メールが中旬にあったが、まさか当日に連絡があるとは。
 幸い特に用事はなく、外には暖かな春の陽射しが満ちている。バスで行くので車の迎えも不要とのこと。ただちに準備にとりかかった。

 まず1〜2階にざっと掃除機をかける。夫婦2人だとたいして埃もたまらず、掃除機は週に1〜2回程度でも、来客があるときは別だ。
 続けて客用の手拭きタオルを準備する。トイレ掃除は毎晩寝る前にやっているので必要なし。


 長男一家が来たときの夕食は、回転寿司のテイクアウトと決めてある。定番メニューに多少の調整を加え、メールで注文を終えた。
 オヤツが足りず、急きょラズベリーケーキを焼くことにした。昨年12月に初めて作ったが、マーブルケーキ風の仕上がりになるはずが、出来映えはいまひとつ。レシピを修正して再チャレンジした。

 冷凍ラズベリーを半分の100gにし、ピューレに砂糖の1/3とケーキ生地の半分を加えた。ケーキ型に普通の生地をまず流し、色のついた生地を加えて箸で数回軽く混ぜる。他の材料や手順に変わりはない。
 オーブンで焼いている間に昨夜のカレーライスの残りで昼食をとる。実はこのカレーとおかずの高野豆腐煮物も私が担当した。すっかり料理づいている。
 ちょっと疲れてベンチに横になっていたら、14時半ころに長男一家がやってきた。


 焼き上がったケーキを切ってみると、前回に比べて色の混ざり具合がほどよい。さっそくオヤツで食べたが、味も向上していて、評判はよかった。
 このところ私の作るケーキ類を食べなくなった孫娘には、ラズベリーアイスと買い置きのグレープ味グミを与える。その後、3日前に終えた孫娘の幼稚園卒業式の記録映像をみんなで観た。

 先月は終始ご機嫌ななめだった孫娘。この日は親に言い聞かされてきたのか、比較的よい子で過ごしていた。
 ただ、些細なことで不意にふくれっ面になり、2階に消えてしまうという反抗的行動がまだ数回あった。自宅でもこうだという。情緒面の安定にはまだ遠い。小学校に入って新たな環境に置かれ、よい方向に変わることを期待しよう。


 16時半になって車で寿司を受け取りに行く。17時半くらいから食べ始め、めいめい自分の好きなネタを中心に食べた。

 最終バスの時間に合わせ、18時半でお開き。遅れたホワイトデーのお菓子をお土産代わりに渡し、最後は孫娘も機嫌よく帰っていった。
 送迎負担のない家族会で、今後月に一度は遊びに来たいと息子は言う。一人っ子である孫娘の人間関係を少しでも広げるためには、それもよい考えかも。

2023年3月18日土曜日

多肉植物が開花

 春の陽気に誘われ、2階の机にある多肉植物に白い花が咲いた。
 2015年の父の日に長男夫婦からもらった寄植えのなかのひとつで、名前がよくわからない。
 ネットで苦心して調べた結果「セダムトーレス・春萌」という種類と知る。8年目にして、初めての開花だった。


 もらった当初は多数の多肉植物が植えてあったが、生き残ったのは4種類のみ。
 2016年にはそのうちの1種「ハオルチア属・十二の巻」にも花が咲き、以降毎年咲き続けている。他にあるのは「火祭り」と「ハオルチア属・五重の塔錦」。
 1階窓辺に置いてある「火祭り」には昨年6月に花が咲き、2年前の秋にはサンスベリアにも多数の花が咲いた。通風や日照の条件がいいのか、思いがけない時期に花を咲かせてくれる。


 実は1階に置いてあるイチジクも最近になって発芽した。こちらは2年前の父の日に、同じく長男夫婦からもらったもの。
 確認できる芽はいまのところ2本で、もっと増えそうな感じがする。長く冬眠状態にあったが、週に一度忘れずに水やりだけはしていた。以前にも書いた気がするが、手間をかければ植物は裏切らない。

2023年3月14日火曜日

玄関ドア枠に腐食穴

 春間近になり、厳寒期に発覚した玄関ドア枠の劣化したゴムパッキンを再点検していたら、南側のドア枠下端に小さな穴が見つかった。数年前にコーキング剤で塞いだ記憶があり、場所は当時と同じだ。
 穴が大きくなった気がし、いったんコーキング剤を取り除いてみると、なんとしたことか、穴が内部で大きく広がっている。

  マイナスドライバーで探ると、木枠の表面はかろうじて残っているが、中はスカスカ。木部が完全に腐食していて、土のように黒く変化している。想定外の事態にあわてた。これが3月10日のこと。


 その後数日かけて穴の内部を詳細に調べると、腐食部は予想よりも大きく、ドア取り付け枠や土台水切、さらには土台の一部にも及んでいるらしいことが判明した。
 壁をはがしてみないとはっきりしないが、土台の上に載っている柱も腐食している可能性が高い。(ドア本体は問題ない)

 場所は南東の角で玄関土間コンクリートで囲まれた端部。他の土台部分を内側から点検したが、特に問題はない。木製ドア枠下端から発した限定的腐食であることは明白で、建物の温度としては最も条件が悪く、風雨に打たれて木材湿度が高くなりそうな位置だった。
 防腐剤注入土台を用い、地面から1メートルまでの木部には防腐塗料を塗ってあるが、建築後すでに24年が経過していて、条件次第では腐食してもおかしくない。


 想定外の胃ガン発覚や次男の腫瘍手術など、このところ悪いことが重なっていて、ひとつ片づいたと思ったとたん、またまた新たな問題出現だった。我が人生は想定外の連続なのか。
 嘆いていても仕方なく、日々問題点を探り、解決策を考えている。まずは壁の一部を内側から外し、患部(腐食部)がどこまで広がっているかを明確にすることだ。

 柱の下端まで腐食が広がっていると仮定し、取り外しや補修方法、復元までを考えなくてはならない。2018年9月の台風被害とその後の車庫解体&建て直しほどではなさそうだが、試練はしばし続く。

2023年3月11日土曜日

春への定番作業

 春を迎える準備のひとつとして、窓ガラスの清掃をやった。妻の求めに応じて昨年から始めたが、部屋の中が明るくなると好評。
 この時期にやると建物周囲にはまだ雪が残っており、足場として使える。気温が高くなり始める割には湿度が高く、ガラスの汚れが落ちやすい。春への定番作業になりつつある。


 昨年は車庫屋根から落ちる融雪水を雨樋経由でバケツに溜め、窓用のスクレイパーを直接浸して掃除したが、T字部分がバケツに入りにくいという欠点があった。
 今回は廃棄したプラスチック製タンスから外して保存してあった引き出しを転用。T字部分がスッポリ入って扱いやすい。

 1階9ヶ所の窓はスクレイパーを伸ばさずにそのまま作業。いったん家に戻って室内から確認すると予想外に汚れがひどく、もう一度清掃を繰り返した。



 2階8ヶ所の窓はスクレイパーをいっぱいに伸ばしても届かない。昨年は3.8メートル長の物干し竿の先端に車掃除用のブラシをガムテープ固定して作業したが、汚れの落ち具合がいまひとつ。
 今年は室内用2.6メートル長の物干し竿の内側に窓用スクレイパーを差し込んで作業したが、問題なくやれた。


 今日は妻が2.3キロ離れたスーパーへ、バーゲン品を買いに初めて自転車で出かけた。自転車だと行動範囲が広がると喜んでいる。
 例年に比べて一段と早い春の訪れである。

2023年3月9日木曜日

冬眠からの目覚め

 雪解けが進んで、周辺道路から雪が消えた。朝夕はまだ氷点下まで下がり、路面凍結の可能性はあるが、昼間に限れば、もう自転車に乗れそうだった。
 昨年より10日以上も早く、物置北側にシートでくるんで冬眠させてある自転車を掘り出すことにする。自転車を置いた位置は雪置き場にもなっていたが、雪解けを促進させるため、数日前から雪を少しずつどかしてあった。


 ますシートを止めてあるクリップやゴムバンドを外す。自由になったシートを片側だけめくり、自転車を露出させてみると、自転車は完全に乾いていて、錆の発生もない。
 冬季自転車置場は試行錯誤の連続だったが、今後この手法がデフォルトになりそうだ。


 自転車を車庫床まで引っ張り出し、外してあったハンドルを六角レンチで固定。サドルを固定するパイプに多少のサビを発見し、油をさした。U字ロックにも念のため注油する。
 前後のタイヤに空気を入れ、試しに町内の散歩コースを乗ってみる。特に問題はない。スーパーに通ずる一部の歩道にまだ残雪があり、妻が安全に乗るのは来週からになりそう。


 冬の間ツララ落としに使っていた物干しパイプをウッドデッキに正常復帰させ、濡れていたシートカバーを干した。ついでにウッドデッキ床に30センチほど残っていた雪と氷解を外側に捨てた。

 昨年は記録的豪雪でウッドデッキ全体が大きく損傷し、復帰まで多くの手間と時間を費やしたが、今年は入念に補強を施し、昨年に比べてはるかに少雪だったことも幸いし、現時点で損傷はみられない。床が乾けば、早々にDIY作業もやれそうだ。

2023年3月7日火曜日

家計収支のマイナス幅

 ここ数日、昨年分の家計収支を自作のデータベースソフトを使ってまとめていた。
 青色申告をやっていた時期の経費帳、売掛帳作成に相当するもので、3年前に事業の廃業届を税務署に提出して以来、法的な義務はない。
 ただ、家計の全体像を把握し、問題点をあぶり出すには絶好の手法で、経費帳は支出帳に、売掛帳は収入帳に名称変更し、項目を追加するなどして継続している。

 昨年分は実家売却と分割相続により、各種税金が一時的に増えるという特殊事情があった。さらには予期せぬ胃ガン手術と入院で医療費負担が増大するという事態も重なった。
 これらの支出は、住宅の大規模修繕や車の購入のように特別会計とする考えもあったが、税金や医療費は平常時もかかっている項目。特別会計として切り離すのは逆に不自然だった。


 結局使った金額をそのまま計上。終わってみれば予想通り税金と医療費の項目が突出したが、他項目はここ数年と大差ないか、逆に減っている。特殊事情を排除して試算すると、一昨年に達成した「年間100万円生活」と変わりない数字と判明した。
 収入面では新たに始めた小口の不動産投資の配当金が増え、わずかに増加。トータル収支ではマイナスとなったが、その幅は想定よりも小さかった。

 今年の見通しとして、税金関連の支出は年度をまたぐ負担分が多少は残るが、おおむね平常モードに戻る見込み。
 医療費も定期的な検診だけで済むはずと思いたい。諸物価高騰のあおりで食費や光熱費の上昇が予想されるが、日々の節減努力のかいあって、いまのところ従来のペースを死守している。
 収入面での大きな増減はない見通しで、今年もどうにか家計破綻せずにやっていけそうな気がする。 

2023年3月6日月曜日

無線とじを糸とじに

 通算10度目となる地区センター図書館、本修繕ボランティアの日だった。今年度の活動が今日を含めて残り2回。胃ガン手術や次男の手術立会いなどが重なり、出たり休んだりだったが、最終月くらいは休まずに終えたい。
 いつもより早めの10:25に行くと、他メンバーも同じ考えでいたのか、珍しく9名全員が参加していた。

 メンバーの手際がよくなり、今日も作業棚に補修対象の本は残っていない。対象ではないが、手垢で小口が汚れている本の紙ヤスリがけをやることにいったんは決まった。
 ところが担当のAさんが「実は直そうと思いつつ、ずっと保留状態の本があります」と突然言い、どこからか大型の絵本を持ってきた。


 見れば表紙から本文ページが完全に脱落し、しかも各ページがバラバラに分離して傷みもひどい。補修を繰り返した痕跡があり、廃棄されてもおかしくなかったが、希少本なのか補修したい意向だった。
 バラバラのページをカッターと紙ヤスリで大きさを整え、糸でとじて背の部分を布で補強し、乾燥後に脱落している表紙にボンド接着するという面倒な修繕手順だった。

 1日で作業をやり終えるのは困難で、第1段階として背の布補強までを終わらせることにした。
 小口の部分でページを整え、天地をダブルクリップで固定。ギザギザに乱れている背の部分をカッターで1ミリほど切り落とす。その後紙ヤスリで小口と背の両方を平坦に均した。


 無線とじを糸とじに直す作業は、実は中学校時代に漫画雑誌の連載を順にまとめ、自分で描いた表紙をつけて製本した経験がある。
 記憶を頼りにタコ糸でとじることにする。穴の位置は背端部から3ミリ内側とし、とじる間隔は25センチを4分割して5ヶ所と決めた。

 タコ糸は3本よりをほぐして1本だけ使う。千枚通しで穴を開け、針に通したタコ糸で本返し縫いする。きつく締めながらしばろうとしたとたん、糸がぷっつり切れてしまった。1本では弱すぎたらしい。
 残ったタコ糸2本をそのまま使い、再挑戦。今度はうまくいった。端部をボンドで固めて終了。

 次に背を補強する布(寒冷紗)を3センチ幅×27センチ長で切り取る。平坦になった背にボンドをつけ、布を接着してダブルクリップ固定。2週間後の次回修繕日まで、そのまま乾燥させることにした。
 作業終了は12:10。早く来た分、早めに終わった。

2023年3月5日日曜日

かんじきウォーク

 春間近の暖かさのなか、夕方に気温が少し下がってきたのを見計らい、今冬初めてかんじきを使った散歩を試みた。

 かんじきを買ったのは2年前。冬の雪かき作業が終わり、本格的な散歩にはまだ早く、運動不足になりがちなこの時期の健康づくりのためだった。
 昨年は記録的な豪雪のせいで3月下旬まで雪かきに追われ、ふと気づくとかんじきの季節は終わっていた。つまりは、2年ぶりのかんじきということ。


 かんじきウォークにはある程度の積雪と同時に、解けた雪が夜の寒さで凍って締まり、いわゆる「堅雪」の状態になっているのが歩きやすい条件である。
 今日歩いたのは自宅東を流れる川の東岸。西岸は2年前に歩いたことがあり、東岸を歩くのは初めて。いつも通り、かんじきのほかに持参したストックも使い、陥没や木の枝に注意しつつ慎重に歩いた。


 雪の状態はまずまずで、かんじきで歩く分には支障がない。人間が歩いた痕跡は皆無だったが、たくさんの動物の足跡が残っていた。
 木々はすでに硬い芽を作っていて、確かな春の気配を感じさせる。

2023年3月2日木曜日

悲願の標準体重へ

 胃ガン手術から丸5ヶ月が経過し、食生活の抜本的な改善の効果もあって、退院時に48.8kgまで減っていた体重はその後ジワジワと増加。2ヶ月後には4.2kg太って、7年ぶりに53kgに到達した。
 そのまま一気に54kg台へと突入し、かねてから目標にしていた普通体重となるBMI18.5も時間の問題と喜んでいるうち、53kgを境に順調だった体重増加が停滞し始めた。

 年が開けても停滞傾向は変わらず、53.0〜53.4kgあたりを行ったり来たり。大きな壁を感じていたが、自分の作った食生活改善計画を信じ、そのまま継続。
 今日体重を量ってみると、ついに悲願の54kgに達したのを確認した。健康診断による身長170.7cmから試算して、BMI 18.53。ギリギリだが、夢の標準体重に到達である。

衣服分0.2kgを引いて算出

 停滞を脱して再び動き始めた理由ははっきりしないが、手術後の病巣が完全回復し、胃腸が健全な状態に戻ったせいではないだろうか?
 ともかくも、退院直後に立てた第1目標「手術前の体重に戻す」と第2目標「BMI18.5の標準体重にする」の2つを5ヶ月かけてようやく達成した。

 記録によると、体重54kg台は大腸ガン手術前の10年前までさかのぼる。結婚直後の体重は「5並び」と称し、55.5kgだった。次はそのあたりを目標にし、適正体重となる64kg(BMI 22)を最終目標に精進してみたい。