2023年3月21日火曜日

内壁の一部を取り外し

 3月10日に発見した玄関ドア枠下端の穴、その後の調査で木材の腐食は内部にまで及んでいることがわかった。懐中電灯と細い棒で探るのは限界があり、結局は壁を外してみないと全体は見えない。
 壁を外すなら釘で止めてあるだけの内壁が簡単だった。寒気がまだ厳しく、一気に外すには時期が早すぎた。まず下端の幅木を910の区切りで切り落とし、外してみるとおよその様子が把握できた。


 当初の予想通り、腐食部はドア取り付け枠や土台水切、土台と柱にも広がっていた。土台は入口から30センチ弱まで、柱は下端から15センチ弱まで部分的に腐食している。

 対策としては腐食部を全て切り捨て、新しい部材と交換すること。新しい部材には厳重な防腐対策が必須。各種情報を集めると、部材をホウ酸の15〜20%溶液にドブ漬けすれば、シロアリ、黒アリ、腐食菌、カビなど、腐食全般に効果があると知った。
 腐った部材の除去手段、入れ替えた部材の固定方法など、精力的に情報収集。補強金物を有効に使えば、比較的容易な手順で充分な強度が得られそうだった。


 昨日で札幌の積雪がゼロを記録し、日中は連日10度を超す暖かな陽気。寒さはもう気にしなくてもよくなり、今日は内壁の一部を取り外すことにした。
 場所は5ミリ厚のハードボードを強固に張ってある玄関に近い南側の下端部。横幅はハードボードと同じ910、縦は下端から450として、修復後の壁補修をやりやすくした。
 横方向は壁下地となる横胴縁の中心で切ることにし、ガイドとなるヌキ板をビスで仮固定。電動ノコの切り込み深さを5ミリに設定し、ガイドに従って一気に切った。

 壁を外して腐食部の全体を見る。補修方針にいまのところ変更はない。作業の邪魔になる一部の間柱はいったん切って仮養生、補修を終えてから補強金物で復帰させる。
 必要な材料のうち、ホウ酸はすでに届いていて、土台と柱を交換するヒノキ角材も発注済みで、数日中に届く見込み。到着に合わせ、交換作業に必要な準備を少しずつ進めたい。