2023年1月11日水曜日

太るための試行錯誤

 予期せぬ胃ガン宣告からその後の入院手術を経て、退院直後の体重は48.8Kgまで減った。入院直前が50.8Kgだったから、8日間で2.0Kg痩せたことになる。
 ネット上にある記録を読むと、ガンの手術により体重が減った人は数多い。私などまだ少ないほうだ。

 ガンが作り出す特有の物質で栄養素の代謝に異常が起こり、 その結果筋肉量や脂肪量が減少するのが体重減少の主な理由らしい。
 ガンは手術で除去し終え、代謝を妨害するものはないはずだった。退院直後から主に食生活の大幅な改善を試み、体重の増加を図った。
 病院栄養士の指導のほか、独自のネット調査も加味。まずは手術前の体重を第1目標とし、次にBMI18.5に達して標準体重の枠内に入る53.9Kgを第2目標とした。


「どうしたら痩せるか」の情報は巷にあふれているが、「どうしたら太れるか」の情報は、ほとんど見つからない。いかに世の人々が痩せたがっているか、という現実を思い知らされる。
 幼少時からスリム体質で、最も太っていたのが大学2年時の65kg。当時の身長からBMIを算出すると21.7となり、これでもまだ標準体重の範ちゅうだ。つまり、これまでの人生で一度も「太った」ことがないのである。

 運動過多は痩せる一方なのでほどほどにし、主な対策は胃腸に負担をかけずに栄養価の高いものを効率よく食べることだった。
 未だ試行錯誤中だが、現時点では以下の手法が効果的のようだ。

・朝食にチーズを1個、牛乳野菜スープを70cc追加。
・昼食になんらかの形でを1個食べる。
・3時のオヤツはパンビスケット類を充分に食べる。
・夕食に納豆高野豆腐を毎日食べる。
・就寝3時間前に牛乳70ccとビスケット類を軽く食べる。
・アルコール類は週に1〜2回程度で、深酒はしない。
 就寝前の同じ時間に体重を量って定期的に記録しているが、退院後2週間で入院直前の50.8Kgまで戻った。その後も順調で、1ヶ月後には51.8Kgまで回復した。
 55日後の11月末には7年ぶりに53Kgの大台に到達。短期間で4.2Kgも増やし、自分の手法に自信を持った。

 そのまま一気に標準体重へ?と期待していたら、53Kgを境になぜか増加がピタリ止まってしまい、一進一退。退院3ヶ月後の今日時点で53.2Kgである。どうやらこのあたりに大きな壁がありそうだ。
 以前のようにズルズル減る傾向はなく、食生活の改善方向は間違っていないと思えるが、あと0.7Kgに迫った標準体重まで戻すには、なにか別の方策が必要なのかもしれない。