9月30日に手術を終えた胃ガンの病理検査結果が出る日だった。早期ガンの見込みであることを事前に聞いてはいたが、剥がし取った組織の裏側にまでガンが及んでいた場合(いわゆる「リンパ節転移」)、再度の手術になる可能性はゼロではないとも聞かされていた。
万一再手術となった場合、胃の部分摘出か全摘となる可能性が高く、さらなる入院は2週間以上に及ぶという。悪いシナリオばかりが頭をよぎり、療養中で思うように身体を動かせないこともあって、気の落ち着かない日々が続いていた。
病院の予約は13時。今回も妻の同伴を求められていて、大腸ガンのときにはなかったこと。高齢の域に差し掛かり、万一に備えて家族の同伴が必要という判断なのだろう。
突然咲いた裏庭のハマナス。吉兆だった? |
組織検査の結果、直径5ミリほどのガン組織は胃壁表面に留まっていて、深部への浸透や取り残しはなく、つまりはリンパ節転移はないとの診断。不安は杞憂に過ぎなかった。
当初の見込み通り、ガンはステージ1aの早期ガンという結果で、「早く見つかってよかったですね」と主治医から言葉をかけられた。
今後の治療方針として、2ヶ月後に再度の内視鏡検査をし、治癒状態を確認。それまで患部組織を修復する薬を1日1錠飲み続ける。
さらには、このところの便秘傾向を改善する薬を1ヶ月分処方された。術後の便秘は好ましくないようで、状況に応じて適宜飲む量を調節してよいとのこと。
この日から食生活の制限がいろいろ解除され、フライや天ぷら等の揚げ物、キノコや海藻、ゴボウなど繊維の多い食品が食べられるようになった。
アルコールや珈琲、ワサビや辛子などの刺激物は今後も制限継続で、解除は早くて2ヶ月後。珈琲だけは正直痛いが、現状のミルク紅茶にも慣れてきたので、大きな問題ではない。
切り取った組織は20×18ミリでそう大きくはなく、2ヶ月後の治癒状態が良好なら、半年後くらいに経過観察をし、以降は年1回の定期検診に戻ることになりそう。