2022年10月6日木曜日

7日ぶりに帰宅

入院8日目手術後6日目
 退院の朝が明けた。外は寒いが雨も上がって、空は晴れている。
 朝の検温では36.1度と、入院以来の最低値を記録。看護師さんと退院手続きについて打ち合わせる。朝食後に着替えと片づけを完全に済ませてから、ナースコールすることに決まる。

 8時5分から最後の入院食となる朝食。通常食になってからはどの食事も美味しく、残さず食べた。豊富な食材や味つけなど、いい思い出しかない。
 メニューは全粥かに風味つみれの卵そぼろ焼売インゲン煮物鶏挽肉ほうれん草の甘味噌和えとろろ昆布すまし汁ネギ)、みかん缶詰牛乳
 ほうれん草は初めて登場した。味噌和えは自宅でもやれそう。すまし汁に入っていたネギは細かく刻んで予め煮込んであった。潰瘍食としての処理で、こちらも自宅で応用できそう。


 食べ終えて少し休んだのち、荷造りに取りかかる。途中で薬剤師の方が現れ、14日分の薬を渡される。左腕にずっとつけていたバーコード付の認識票も外してもらった。
 9時15分までに荷造りは終わったが、念のため指差し確認すると、ハンガーにかけたタオルを入れ忘れていた。そのまま会計書類ができるまで部屋で待ち、9時半過ぎにようやく書類が届く。

 1階会計で入院費をカード払いし、テレビのICカードを精算。冷蔵庫が4日で400円、テレビが4時間弱で180円、計580円と案外少ない。後半はテレビをネット経由で観たせいだろう。
 入院総費用は予想よりも高く、9年前の大腸ガンのときと比べて3倍近くかかった。入院が月をまたいで治療費が2分割され、高額療養費の対象にならなかったのが大きい。
 ESDという難易度の高い手術をやり、入院期間が3日から8日に増えた事情もあるが、命を救ってもらったと考えると納得できる。


 9時50分にすべて終了。帰路は無理をしないでタクシーを利用するよう、妻から強く言われていた。そのタクシーがなかなかつかまらず、自宅到着は10時半ころ。
 妻は買物に行った様子で留守。しばし片づけをするうち、戻ってきた。7泊8日を独りで過ごした心労のせいか、頬にやつれが目立つ。まるで2人で入院していたようだと笑い合った。
 昼食は妻が卵うどんを作ってくれた。家庭菜園の山東菜も入っている。麺類は10日ぶりくらいか。副食にカボチャの煮物、デザートにバナナも食べて、病院のメニューを真似た。

 この1週間の出来事を互いに話しつつ、荷物の片づけも少しずつやって、やがて久しぶりのおやつタイム。
 珈琲は妻だけで、私は3倍のお湯で薄く入れた紅茶に牛乳を加えて温めた。買い置きしてあった和菓子やクッキー類をあれこれ食べる。

病院食を参考にした退院後最初の夕食

 夕食までの時間、今後の食事の参考にするべく、デジカメに保存してあった病院食を妻と共に閲覧。今後しばらく続く療養食のイメージを高めた。
 プロの技を参考に、夕方までに妻が2品、私が1品のオカズを作った。こんな感じで、しばしの療養生活へ入ってゆく。残るは病理検査の結果待ちだ。
(1週遅れの記事は、今回で終了です)